感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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三部けい先生『夢で見たあの子のために』1巻 KADOKAWA 感想。

僕だけがいない街』のヒットが記憶に新しい三部けい先生の新作。
さて、どんな作品になっているかしらん、
とページを捲れば……サスペンス系の流れの作品。
カミヤドリ』や『テスタロト』方向の新作を期待していたので
若干の残念さはあるものの、読み進めればやっぱり面白くて。


辛い過去を背負いつつ、復讐を誓う千里。
また、千里とはまた違った境遇を背景に持つ恵南(えなん)。
主人公とヒロイン、というカタチになりそうですが、
どうにも千里の望む先には恵南が立ちはだかりそうな感じもあり。
そのあたりの葛藤が見どころになりそうです。


もちろん千里が追う人物も気になるところ。
裏社会的な組織も同じ人物を追っているようで、
このあたりの色々も面白い要素になりそうです。
……って、1巻の締めのあたりも何やら厳しい感じになっており。
ふつうの高校生なら、ここでお話が終わってしまいそうなくらい、
でありますが、この危機をどう切り抜けるか。
2巻が早速楽しみになる流れでありました。


ということで、『僕街』が好きだったのであれば、
おそらくハズレということはなさそうな作品になっているかと思います。
ただ、諸々の表現が苦手! という方もおられそうな点は注意……
なんて塩梅でしょうか。


個人的には、犯人の動機、母親との関係を気に留めつつ、
作品を追っていきたいかな、と思っておりますです。
多々、注目すると面白いポイントはありそうですので、
好みの箇所を気にしつつ読み進めますと、一層楽しめるのではないかしらん?


三部けい先生の新作、楽しみにしていたところ、
またまた読み応えのあるものがリリースされ、
とても嬉しゅうございました。
いつかはまた、『カミヤドリ』系のも読みたいですけどね(笑)。
まずはこのシリーズ、楽しむの優先で!!

かずまこを先生『ディアティア5-エンゲージ-』白泉社 感想。

Link:楽園 | 白泉社

ディアティア5 ─エンゲージ─

ディアティア5 ─エンゲージ─

ディアティア5 ─エンゲージ─ (楽園コミックス)

ディアティア5 ─エンゲージ─ (楽園コミックス)

堂々、完結!!
という感じですかねー。
表紙も中々に良い雰囲気で。
カバー裏なんて、もう、最高ですよね。
嗚呼、憧れの学生時代よ……的な……(;^_^A。


お話としては秋人くんの進学も近づく中、
睦子ちゃんとの関係も少々、ギクシャクしつつ。
なんだかんだでまとまって……なのですが。


問題となっていたと思われる秋人くんの家庭の事情。
唐突に、解決してしまったような。
ただ、ちょいといきなりな印象もありますし、
すんなり進みすぎ、というか、なんというか。
このあたり、ちょっと補足は欲しかったのかも、
感はありますが、そうするとお話がドロドロしちゃうか……
というのもあり、難しいところで(>_<)。


基本は秋人くんと睦子ちゃんのお話、
な訳ですが、周囲の恋愛の進み具合も見どころで。
環ちゃんは一歩先を行く感じながらも、
色々問題含み……喧嘩するほどなんとやら、なのかしら?
鈴音ちゃんは無事、しゃもと?
……面倒見の良さは秋人くんとの関係で明らかですので、
鈴音ちゃんとも上手くやっていけそうな感じ?
お話の中では描かれておりませんが、
スピンオフがあるなら、見てみたいふたりなのかもな、なんて。
あと、しゃも、鈴音ちゃんサイドからの、
秋人くん、睦子ちゃん、というのもみてみたいじゃない?


基本、恋愛系は苦手……だったハズなのですが、
『楽園』を買い始めて色々と読んでいく中。
かずまこを作品には悶絶させられ、布団の上をごろごろさせられ……
私が学生時分に経験できなかったところを
見事、穴埋めしてくれた感がありまして。
感謝なのであります。


個人的には、
まぁ、片思いちっくなのはありましたし、
学校のフォークダンスでその娘に回ってくるのが待ち遠しかったり、
という経験はありますが(;´д`)。


そういう背景もあり。
秋人くんと睦子ちゃんの先に幸あれ!!
ということなのでございます。


一番の問題は、秋人くんのお母さんの新しい相方、よね(笑)。
ここがしっかりしていれば、
ほぼ外的な憂いはなくなるハズで……。


……っと、こういう塩梅で妄想まで膨らむくらいに楽しませて頂きました。
かずまこを先生、連載、おつかれさまでした。
彼ら、彼女らの恋愛模様、堪能させて頂きました。
睦子ちゃんと話せる友達も出来てきたおかげで、
女の子同士のトーク? も楽しめましたし……
他の数多ある恋愛作品にはない魅力に溢れていたかと思います。
"触れたい"欲求などは、あまり描かれない部分で。
えちぃマンガだとショートカットしちゃいますから(笑)。
そのあたりの煩悶を描いていたのも、この作品の良さ、と考えています。


次回作も楽しみですね!
鈴音ちゃんメインのお話も歓迎です!!
メガネっ娘スキー的に!!

吉元ますめ先生『魔法少女おまつ』1巻 講談社 感想。

Link:漫画『魔法少女おまつ』公式ページ | ヤングマガジン公式サイト|無料試し読みと作品情報満載!

くまみこ』シリーズでおなじみな吉元ますめ先生の新作!
というこで、少々驚きつつKindle版を購入。
……いや、表紙、絵の雰囲気も随分と違いますし。
タイトルも『魔法少女おまつ』、と、
魔法少女にしては微妙な名前? 和風、というか。
そのあたりは読み始めて納得、なのですが。


魔法少女アリステッラに従い、決戦に赴いていたニャン太郎。
激戦の最中、時空強制転移を受け、江戸時代へと飛ばされてしまう。
自分の時代に戻るべく魔法少女を探すニャン太郎であったが、
時は江戸時代。
魔法少女に適した夢・希望に溢れた少女は殆どおらず、困り果て……
そこに現れた"おまつ"!!


基本、魔法少女モノっぽい見た目なのですが、
その文法を活かしたパロディ的なセリフ・展開があったりしながら。
思った以上に笑いのある作品に仕上がっております。
江戸時代っぽさも上手く使えている印象、です。


絵柄的には昭和ちっくな雰囲気で。
くまみこ』とは違った味わいがございまして、
これはこれで楽しく。
おまつさんもカッコよく、可愛く。
ニャン太郎の表情もなかなかよろしゅうございます。


お話についても、
ニャン太郎のピンチからおまつの魔法少女化、
おまつの過去を経て、晴れて納得しての魔法少女就任……と、
綺麗な流れの中、キャラクターがしっかり動いており。
読み応え十分でございます。
一応は魔法少女としての態勢も整ったこれからは、
ニャン太郎がやってきた時代へ戻るための動きも
少しずつ出てくるのかしら。
まだまだ見どころ、盛りだくさんでございます。


……ということで新シリーズ、
期待できそうな雰囲気満々な1巻となっておりました!
いや、あとがきにあった"ちんちんがしゃべるやつ"も
読んでみたかった気がしますが(笑)。
まぁ、それはそれ、ということで(;^_^A。


先が楽しみな作品が増え、とてもうれしゅうございました。
次巻も期待でございます!

大宮駅 無人店実験 行ってきました。



Link:サインポスト | 「IT部門の一員」として、問題解決への最適ソリューションを提案、実行


2017年11月20日から26日まで、
JR大宮駅西口イベントスペースで行われている大宮駅の無人店実験、
お出かけしてまいりました。
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Webで記事を見かけて気になっていて……
だったら、行ってみるのが一番、ということで。


午前、品川駅から上野東京ライン高崎行きに乗り、大宮駅へ。
思えば、大宮駅って、
ゆかりんライブとジェット機のフリーライブくらいでしか
行ったコトなかったですね……。


ウチを出てから1時間ちょっと。
お昼前に大宮駅に着き、改札を出て西口へ。
思っていた以上に人が沢山で面喰いつつ(;^_^A。
少し歩いて出口近く、緑と白で彩られた目を惹くブースがあり。
そこがAI無人決済を体験できるお店、でありました。
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外からも中を見ることが出来、
スタッフさんに聞くと中の写真撮影もOKとのこと。
また、Suicaのほか、PASMOも利用可能、ということで一安心。
色々記事を見てみましたが"交通系電子マネー"や"Suica"という記載ばかりで、
PASMOなどの微妙なポジショニングのモノが使えるか、
現地でなければわからなくて(笑)。


軽く列ができていたのでそちらに並び、入場待ち。
待っている間、スタッフさんに説明を受けます。
同時に店内に入れるのはひとり、
店内での行動はカメラで記録される、
商品を手に取る際は必ず前から取るように(センサーの関係)、
等々……。
んで、私の番となり。
入口にタッチして入店です。
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おにぎりなどの前にある箱状のものがセンサーで、
商品を手にとると、こちらで在庫などがチェックされる仕組みの模様。
はらみのおにぎりと麦茶を手に取り出口横のモニタ前へ。
モニタ前の棚に商品を置くとお会計開始、です。
程なく、画面にお値段が表示され、カードを端末にタッチしてお会計終了。
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プリントアウトされるレシートを受け取って店外へ出、
アンケートに答えてミッションコンプリート!


入店人数制限があるため、あまりゆっくりは出来ませんでしたが、
なかなかに面白い体験だったかと思います。


感想としては、可能性は感じ、これからの進化に期待!
というところでしょうか。


人を介さずに複数の商品を一度にお会計できる、というのは新鮮で。
わくわくする未来を感じることができました。
また、この交通系カードを通して入店、退店、という仕組みだと、、
万引きの疑いが出た場合、そのカードを使用した人を電車の改札を通る都度、
止めることもできるでしょうし(笑)。
んで、別室でその際の動画をみせつつ……なんて未来。


進化に期待したいことのひとつは、商品陳列の自由度。
今回のような商品の前にセンサーをおいて、
前から物を手にとっていく……というスタイルになると
どうしても並べられるものが限られてしまうことが想定され。
生鮮食品系は厳しそうですよね。
センサーの小型化や、多彩な並べ方への対応が期待されるところ。


人数制限も対応に期待、ですね。
今回は実験的な位置づけですから一人、
ということになったのでしょうけれども。


少々気になったのは、エラーがあった場合、
どういう対応になるのかな? という部分ですね。
具体的には、会計の際に電子マネーの残高が足りない場合の動き。
お金が足りないから、と商品を棚に戻すにせよ、
センサーが在庫を見ている訳で、そのまま戻しちゃっていいのかな? とか。
現状、後ろから商品を取ると厳しいようなので、
少々しんどそうだよなー、などと。
違う商品の棚に戻してしまったりね(;^_^A。


出来ればこういう仕組み、
田舎のコンビニ深夜営業サポートなどに取り入れることができれば、
などと思うのですよね。
人手不足が深刻なようなので……
全体無人、は難しいにせよ、少ない店員で回すためのサポート的な?
しかし、その為にはよっぱらい対策や、
ルールを気にしないお年寄りへの手立てが必要になったり。
課題は盛りだくさんなのでございますが。


ともかく。
やっぱり実体験してみますと色々と感じるところがあり。
面白い経験・体験ができたかと思います。
また、こういう機会があれば積極的に参加してみようかと!


帰りには懐かし、駅前のステージを二階席から眺め。
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ソニックシティ2階の埼玉県物産観光館「そぴあ」で
深谷ねぎラー油を買ったりし……。

充実の休日でございました。

吉元ますめ先生『くまみこ』9巻 KADOKAWA / メディアファクトリー 感想。

Link:TVアニメ「くまみこ」公式サイト
Link:くまみこ(オフィシャルサイト) -吉元ますめ-
Link:雨宿まち(公式)(@kumamiko_machi)さん | Twitter
Link:クマ井ナツ(公式)(@kumamiko_natu)さん | Twitter


表紙は全開で夏!
いや、何だか灼熱感の針が振り切れてる、
そんな具合でございますが。


過去振り返りエピソードが多めで、
お話に厚みが増してきた感じかしら。
保田清里さんのヒミツに迫ったお話も読み応えあり!!
これからも活躍の場が広がると楽しいかもですねー。


ということで、各話の感想をば。

■第四十九話●幼き日の思い出

タイトルの通り、まちちゃん、ナツの幼い頃のお話。
とびっきり可愛いふたり? を堪能できます!
よしおくんの過去の姿もちらりと見えて、
そのあたりも○、なお話でありました。

■第五十話●ナツの国際交流

強烈な夢の影響により、
まち離れを決意するナツ……って、
ロクなコトにならなそうな予感がしますが、
まったくもってその通りで(笑)。
ナツのIT知識から、スカイプ経由で外国人の友人をつくるべく
奮闘を始めるのですけれども……いやー。
凄いところに切り込んだ、と申しますか(笑)。

■第五十一話●雨天と安全運転

まちちゃんのおせっかいスキル発動! なお話。
これまでの流れ的に、
よしおくん、ひびきちゃん、まちちゃんが揃うと
まちちゃんが気を使って余計なコトするのよね(笑)。
まぁ、そこまで余計でもないのかしら?
これくらい強引に押さないと、
なかなか進展がなさそうな二人ではありますし……。


んでもって、今回は回想シーンも交えつつ、
なかなかに良いお話に仕上がっていたかと。
このふたりには幸せになって欲しいものでございます。

■第五十二話●ナツのお悩み相談

あのお姉さんの衝撃のお話……
というか、流れ的にこういう関わりになるとは思わなかったですし、
まさか! なラスト数ページもショッキングなもので(笑)。


これからも、活躍するエピソードがあると嬉しいですね!!
しかし、着やせする感じなのかしらね……
もしくは、教育方針もあって、猫背気味で目立たない、
とかなのかな。

■第五十三話●村の占者

宗教的職能者といえば占い!!
というまでではないかも、ですが、
結構、そういう方に期待してしまうのが未来・将来の予見、ですよねー。
もちろん、それはまちちゃんも例外ではないようで。
ただ、彼女なだけに、
その性格が存分に活かされたカタチになっている?
フリーダムな占いに、冷静なナツが面白いです。


そんなところ、ひびきちゃんが現れて……
と、占いということで、
どことなく閉じた感じにみえたお話が
ひびきちゃんのおかげでグイグイ流れ出した……
という塩梅でしょうか。

■第五十四話●セクシー水着と乙女の怪

ようやっと表紙に繋がるお話?
皆で海へお出かけ! な。
ただ、その行き先が……
まちちゃんトラウマなんじゃね? なところで(笑)。
いやー、こんなところで再登場するとは思わなんだ。


今回のお話の軸は後半のひびきちゃんとの
水着購入エピソード?
例の"しまむら"スキルが久々発動し、
ひびきちゃんを導いていくのがなんとも楽しく(笑)。
次巻への惹きもバッチリで、これは期待も高まります!!

■総括

デカい、通してのエピソードはないものの、
きっちり過去のお話を入れてキャラクターを補強したり、
脇の保田さんを強化していたり、で、
くまみこ』ファンには嬉しい9巻になっていたかと思います。


特に保田さんはまちちゃんに多大な影響を与えてしまったような?
今後の展開にも影響ありそで、楽しみな筋が増えました。


ナツの海外のお友達のお話はどうなるのかな……
このままスッ、と消えるのか、
まさかの続きがあるのか……
攻めてるエピソードなので、気になるところではありますよね(笑)。


ということで、堅実に面白く、
さらに先のお話に期待高まる『くまみこ』9巻でございました。

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