感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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水谷フーカ先生『夜盗姫』白泉社 感想。

夜盗姫

夜盗姫

以前のコミックスに未収録だった2本と、
描き下ろしを加えた短編集の再刊。


水谷フーカ先生特有の、
ふんわりとした優しい手触りの作品がぎっしり、です。
読後のホッとする感じがなんとも、なのです。
厚さのわりにはさらり、と読めるのも魅力。

『夜盗姫』

表題作。
昔話ちっくな雰囲気漂うお話です。
若干、物騒なタイトルですが、
やはりというかなんというか物騒な展開になりつつも
きっちりおさまるところが水谷節……な感じです。

『雪花』

ファンタジーっぽい要素は好き嫌いが分かれそうなところ。
私は少し違和感を感じてしまいました。
難しいですよね……こういうさじ加減。

『人形の夢と目覚め』

こちらは童話風な作品。
アレンジしたら子どもに読み聞かせとか
できちゃうんじゃないの? という。
終盤、ピンチを経てからの流れがほっこり、
で、お気に入りの作品です。

『化け猫マント 帽子の国』

不思議の国のアリス、を、
この作品を読みながら思い出していました。
異世界に引っ張られるお話、ですねー。
化け猫マントが、当場機会はそれほどでもないのに
インパクトが強く(笑)。
ぬいぐるみになったらかわいいだろうなぁー。

『ひかり』

『楽園』に載りそうな作品。
ページ数は少ないですが、それ故に想像が膨らむ……。

『手紙吹雪』

所謂BL……でしょうか。
水谷フーカ先生が描くと、
すっきり、さわやか青春ストーリー風味に仕上がるので
ふしぎな感じです。

『GAME OVER』

単行本『GAME OVER』の後日談でしょうか。

Game over

Game over

なんともこっぱずかしいエピソードですが、
それがたまらない(笑)。
あと、年上眼鏡っ娘、最高。最強。

まとめ。

全体を通してみると
最後の2作品が若干、浮いている感じです。
『ひかり』がクッションになっているものの、
他作品とは世界観が異なりますもんね……。
色々なスタイルを楽しめる! と前向きに考えますか……。


ということで、バランス面はあれですが、
色々と楽しめる作品になっています。
わりとお子様にもオススメできるかも???
……いや、『GAME OVER』で年上属性を刷り込む可能性があるから、
危険かしら……。

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