感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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売野機子先生『同窓生代行 -売野機子作品集2-』白泉社 感想。

同窓生代行―売野機子作品集2

同窓生代行―売野機子作品集2

あまり期待せずに頁を捲りはじめたのですけれど、
想像以上にぐいぐいときまして楽しめました。
短編集なので一つひとつの作品は短いものの、
密度も濃く、良い仕上がりになっていると思います。

『同窓生代行』

芸能人の知り合いに頼まれ、
同窓会へ、替え玉として参加するお話。
主人公が疑問に思うことが読者側としても読みどころ、
となるので、
すんなり読み進めることが出来ました。
せつなくて、どことなく若さ故の感情が溢れていて、
心掴まれた作品でした。

『訪問者』

ありがち、といえばありがちなお話なのですが、
綺麗にまとまっているので
これはこれで……。

『パラダイス前夜』

再読すると色々と気付けそうな作品……かも。
帰省してあれこれ、な、お話なのですけれども、
田舎もちだと、
一層、この微妙な空気が楽しめそうです。
なんとなく、わかるなぁ……という。

『もっともっとよく見て』

眼鏡男子なBL。
ページ数が少ないだけに、
インパクトも強し。

『未明のGIRL』

読後にタイトルをみると、
「あぁ」と納得。
女の子同士の友情を描いた作品、かしら。
締め2頁の雰囲気が好きです。

『もっともっともっとよく見て』

眼鏡男子BLの続き、です。
益々……。

『LAST CIRCUS』

近所のお姉さんに抱く、
ほのかな恋心……って良いですね……
ぎゅーっときました……。

『愛のけものにしたがいなさい』

暗い展開ですけれども、
それだけにラストの解放される感が素敵な仕上がり。
収録作としては最後を飾るものなので、
短編集の配置的にも文句なし、です。

総括。

学生時代を思い出しつつ楽しみました。
あの頃の感情が色々と詰め込まれているような、
そんな作品集に思えまして。
うまいところを拾ってくるなぁ、と。


もう一冊の短編集も購入済みですので、
近々、読みたいと思います。

薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

薔薇だって書けるよ―売野機子作品集

ただ、部屋のどこにあるかわからん……。

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