感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

スポンサーリンク

中村明日美子先生『鉄道少女漫画』白泉社 感想。

鉄道少女漫画

鉄道少女漫画

タイトルの通り、鉄道少女の漫画でございました。


鉄道が重要な役割を果たす作品あり、
ちょっとしたキッカケとなる作品あり。
充実した短編集となっております。


あと……カバーをはずすと、ちょっと素敵です。
『楽園』関係の単行本って、
表紙もさることながら、
おおっ! と思うつくりになっていることが多くて。
若干、お値段は高めだったりするのですけれども、
持っていて嬉しい……そんな一冊に仕上げてくれているのが、
これまたイイですよね。
本棚に並べて、うれしい。

『浪漫避行にのっとって』

ロマンスカー関連話。
乗り換えの話が出てきたり、
「おぉ! さすがは鉄道漫画」と思いつつ、読み進めました。
浮気だ、なんだ、と、
暗くなりがちなお話の筈なのに、
主役? の女子高生がなかなかに味のあるキャラクターなので、
明るくおさまるのが素敵なお話です。

『彼の住むイリューダ』

タイトルがめっちゃ幻想的なのですけど……
すごく身近なお話にまとまっているのがイイですね(笑)。
最初にタイトルを思いついたのかなぁ……。

『立体交差の駅』

うまく立体交差が活きてます!
というか、実際にその場に行ってみないと、
このお話は思い浮かばないんじゃなかろうか。


衝撃の出会いをする二人の終着が気になるところ。

『青と白のリーム』

で、『立体交差の駅』の続き。
わりとハッピーな感じになっていてホッ。

『木曜日のサバラン』

鉄道模型の魅力……かー。
これは、触ってみないとわからないんでしょうね。


木曜日の夜、
非日常の世界に入っていって、
どことなくホッとするダンナさんの気持ちは、
少し、わかる気がするなぁ。

『夜を重ねる』

駅、って、異界と繋がるゲート、ですもんね。
ラストシーンでは、
ほんのり落涙しておりました……良いお話デス。

『ある休日』

各キャラクターが登場する総集編。
読み終えたときに一息つける。
締めに相応しい感じになっております。


短編集のそれぞれの世界が繋がる、
こういうのって良いですよね。

まとめ。

マンガ関連の賞? というか、オススメ企画?
でノミネートされていたので読んでみましたが、
鉄道テーマで上質な短編がまとまっており、
なかなかに読み応えがありました。
……ぢつは、発売時に買っていたけれど
積んでいたんですよね(;^_^A。


次は、こちらに手を出してみたいと思います。
作家さんつながりで。

片恋の日記少女 (花とゆめCOMICS)

片恋の日記少女 (花とゆめCOMICS)

“感想温泉はてな亭”は
amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによって
サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定された
アフィリエイト宣伝プログラムである、
Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。