感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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谷川史子先生『吐息と稲妻』集英社 感想。

吐息と稲妻 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

吐息と稲妻 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

久し振りに読み直しました。
はじめて読んだときの印象としては正直、
いま一歩??? という感じだったのですけれども、
改めて通読してみますと違った感想が……。

『吐息と稲妻』

時間ネタを絡めた、
少々ファンタジー色の入った作品。
はじめて読んだときの印象、コレがいま一つでして。
なんというか、
終盤の流れがちょっと物足りない、というか……
そんな感じを受けたのです。
が、も一度読んでみますと、
何のこともなく、楽しめました。


前向きな彼女の姿に、心打たれるのです。


諸手をあげて推せる作品ではないのですが、
そこまで悪くないかな、と。

『星空スイマー』

幼なじみネタ、ですが、
ヒロインがとにかく明るくて、表情豊かで、可愛くて。
主人公は真面目で、正面から取り組んで……。
わかれの日に向けての気持ちの変化、
悩みの日々、読み応え満点です。


最後って 通り過ぎてからわかるのね
ああ あの瞬間が
そのひとに触れた最後だったんだなあって
後で思い知るのね


というセリフがあるのですけれど……
もう、これがツボに入りまくりまして。
ほんと、そうなんだよなぁ、と。
恋愛に限らず、こういう感覚ってありますよね。

雪の女王

こちらも幼なじみ系ですが、
先の『星空スイマー』とは逆方向の締めとなる作品。
胸を刺す読後感がなんともいえない。
せつないです。

『ニジメガネ』

娘と父の関係を描いた作品です。
父親への反発と、和解へのエピソードが素敵。


まぁ、迷惑なお父さんですが(笑)、
娘がうまれたときの感動を語る様が
このうえない格好良さなので○、という、ね。

『春追い』

ドタバタ、ドラマティックなお話。
恋愛要素もありますが、
それよりも前の作品と同じように
家族的なところが強め、ですかねー。
直球の恋愛ものだけではなく、
こういう家庭、家族を描いた作品もイイですよね、
谷川史子先生作品って。

『告白物語』

あとがきまんが、です。
ユーモアたっぷりな後書き、じつはかなり楽しみです♪

まとめ。

なんだ、面白いわ。
と、評価一転(笑)。
特に『星空スイマー』『雪の女王』が素晴らしい。
あたたかな読後感のある『星空スイマー』と、
胸を刺す『雪の女王』を続けて読める、というのは、
結構幸せな時間なのではないかと。


『吐息と稲妻』に関しても、
期待しすぎずに読めば普通に楽しめると思いますです。


また、時間を置いて読んでみますね。
良作は何度読んでも良いものですし、
読むたびに違った感動をくれるものですから。
わりと、引っ掛かるセリフが違うんですよね、
読むタイミングで。


さて、次は、
同時期に発売されたこちらに手をつけましょうか……。

他人暮らし (クイーンズコミックス)

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