感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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糸杉柾宏『うわこい』3巻 少年画報社 感想。

パッと見、ページやコマだけ抜き出してみたら
"エッチなマンガ"というあたりで落ち着きそうなのですが、
ちゃんと読むと……めっちゃ怖い。
堕ちていく感が半端ない、というか。


主人公のユキテルくんは相変わらず、
流れに対してどうすることも出来ず、ずるずると飲み込まれていきまして。
罪悪感と快楽と、好意なのか何なのか……
恋愛感情なのかどうか微妙な気持ちに絡めとられて、
身動きが取れず。


なんだかヤバい雰囲気はあったものの、
ついにユノにはレナとの関係がバレ、
ユノさん、ヤンデレモード発動……遅かれ早かれ、
こうはなるよなー、と思ったけれど、
昔からこういうタチだった、というような振りもあり。


なんというか、大型地雷だらけの中、
ひとり歩く感じ?


挙句に"SF研究会"登場て……
うーん。
3巻ラストのレナの想いってどんな感じなのだろう。


116頁・117頁のユキテルくんのセリフ
「僕は…多分
 幸せになんて なれないんだと思う
 きっと… 彼女(早乙女さん)も」
の諦め、というか、
どこか遠くをみつめる、いや、ただ目線をやるだけ、
なところ。
今後の何の手も打てないまま、
流れていく感が半端なく。


どこに着地するのか。
お話の行方が益々気になる『うわこい』第3巻、
なのでした。

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