感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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今村陽子先生『ひとよひとよに乙女ごろ』少年画報社 感想。

ひとよひとよに乙女ごろ (ヤングキングコミックス)

ひとよひとよに乙女ごろ (ヤングキングコミックス)

チェンジH』誌掲載のところまではチェックしていたこの作品。
待ってました! の単行本発売となりました。


チェンジH』に掲載されていただけに
性的な問題からは離れられない訳ですが……
ポイントとなるのは、
主人公の男性軍人が職務上の都合で女体化してしまう……というところ。
もちろん軍人なので、一般人以上の男としての葛藤だったり、
仕事としてのプライドがありながらも、
純粋な、というか、女性に不慣れな感覚もあったり……ね。
このあたりが面白いのです、この作品。
で、この主人公が色々ありながらも女学生にまじりつつ勉学に……
というところも、主人公の発見を共感しながら読むことが出来。
女社会というかガールズトークに戸惑うところには、
ありそうだなぁ、などと。


お話の軸は、女体化してしまったこの男性軍人の恋心の行方……
ですね。
男性として女性に向かうのか、女性として男性に向かうのか、
それとも……。
読み進めながらドキドキ。


『ヒーローの秘密』に比べるとえちぃ感じは減っていますが、
TSモノの見どころが一冊にぎゅっと濃縮されている印象、
でしょうか。性別が変わることからの悩み、葛藤。
主に恋愛面での。
私としては恋心メインのお話を読みたい方なので、
この作品はツボ、でありました。
また、今村陽子先生の描く女の子(元、男ですが)の恥じらいが
とても可愛くて……今村先生作品故の魅力も
存分に楽しめるかしら、と思うのでした。


読後、あとがきがあれば読みたかったのですが
おまけの4コマが掲載されていたのみ、
というのが残念ではありましたが
十二分にTSモノの面白さを満喫させてくれた一冊でした。

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