感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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谷川史子先生『手紙』集英社 感想。

手紙 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

手紙 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

随分と前に購入し、読んだのですが、
プレゼント用にもう1冊入手したのをキッカケに再読。
やさしいお話に、やっぱりうるっときたのでした。
谷川史子先生のコミックスって、本当、再読できるものが多くて……。
ということで、こちら、短編集となっておりますので、
収録作品の感想を少しずつ。

「手紙」

表題作、ですね。
引っ越し先に届いた手紙。
何の気なしに封を切って読んでみれば、
それは前の住人宛の、母親からの手紙……
ひとの手紙開けちゃった! と思う反面、
なりすまして返信しちゃおうか……と考えて……。


恋愛要素もゼロではないのですが、
どちらかというと家族のお話、でしょうか。
ほのぼのとした、誰かの母親との交流の中で、
じぶんの家族との向き合い方を教えられる、という。
終盤は私自身と照らし合わせてしまって、
涙、涙でした。
こういうお話って、素敵だなぁ……。

「ソラミミハミング」

失恋のお話。
ハミングで出会い、ハミングを思い出しながら別れる。


冒頭部からは別れの雰囲気は感じられないのですが、
最後まで読んだあと、あらためて読み直すと、
また違って見える場面もあり。


きゅっと締め付けられるお話なのでした。
「空耳じゃなくてよかった」
って、沁みるなぁ……。

「河を渡る、きみと歩く」

ちょっとファンタスティックな要素あり。
同居している彼氏とちょっとしたことがあり、
家を飛び出したものの、行先は決めておらず。
ふと出会った少年の言葉がキッカケで、実家へ向かうことに。


地元から、ぼーっと、今の自分を省みる。
思い出に浸って、いろいろと考えを整理する。
って、ちょっと贅沢で、素敵よね、
と思いつつ読み進めました。
なんだろう……育った土地って、
そこから離れて生活していると、ちょっと特別なところに思えて。
そういった気持ちが強くなるような作品でした。


最後の展開も、おもいで云々が絡んでの流れなので、
あまり不自然な印象もなく、スッと受け入れられましたし。
ちょっと対象年齢は高めな作品、でした。

「我が家の食卓」

うどんが食べたくなりました!

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