感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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九井諒子先生『九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子』KADOKAWA / エンターブレイン 感想。

これもカドカワ祭りに乗じて購入した1冊。
短編集は1冊で完結しているので
触れたことのない作家さんの作品に手を出すには最適なんですよね。
今回は検索してみた中で表紙が魅力的、かつ評価も私好みだったので
これは行ってみよう! と。


収録作品は『竜の小塔』『人魚禁漁区』『わたしのかみさま』『狼は嘘をつかない』
『金なし白祿』『子がかわいいと竜は鳴く』『犬谷家の人々』の7作品。
舞台や時代は様々ですが、
全体的に昔話のような読後感のある作品集となっており、
世代を問わず、楽しめる印象です。
『大谷家の人々』は探偵モノパロディなところがありますけれど。


お気に入りは『金なし白祿』。
堅物な絵描き爺さんのお話で、
絵柄もどこか、むかしばなしちっくな感じ。
親子の情、というのかな、そういうものを思わせる締めが、
素晴らしく思えました。


通勤中などにこういう短編集は有難いですよね。
ちょいと今月は色々買いすぎたので、
来月、九井諒子先生の他作品、
読んでみようと思います。

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