感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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ハルミチヒロ先生『あまい声』竹書房 感想。

ハルミチヒロ先生の作品は
白泉社『楽園』で、度々拝見しておりまして。
短編集的な単行本がリリースされたのを
Amazonにて見かけ、Kindle版を購入してみました。


「なつまち」と「あまい声」は、
田舎から東京に出てきた身としては、
なかなかにキツイ話で。
おはなし的には、男の方が家業を継いだことで
田舎から離れられないことを
コンプレックスのように感じている訳ですけれど……
私は田舎から都会に出てきて、
そこで仕事についてしまい、下手に時間が過ぎ、
帰りたくてもかえれない、というね。
難しいところ、あると思うのですよね。


外にでてみてわかる良さもあるかな、と。
そういう意味では、
「あまい声」のヒロインは強い女性だな、と思います。
ちゃんと区切りをつけて帰ってきて、
しっかり仕事も見つけるんですから。


お気に入りの作品は「17(セブンティーン)」ですね。
ぶっちゃけ、他の作品はわりとえちぃシーンが
あったりする訳ですけれど、
これについては一切なし。
でも、これがいちばん好き。
何だろう……中年男性からすると、
こういうのが一番ファンタジーなのかもしれないですね(笑)。
17歳の女の子に持っている印象って、
私の場合はこのお話の主人公と一緒で。
話なんて合う訳もないだろうし、
宇宙人みたいな不可解な存在?
そう思いこんでいたところで動き出す気持ちが、
なんとも読んでいて面白かったのでした。
こんなお話、もっとよめたら嬉しいな……。


フェアとか関係なしで購入しましたが、
とても満足できる1冊でした。

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