売野機子先生『ロンリープラネット』講談社 感想。
- 作者: 売野機子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/30
- メディア: コミック
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ただ、気持ちを思うように伝えられず、流されて……
夢だったお店を……と思っても、
人気占い師の姉トキワ未来であると周囲に勘違いされ、
そのまま占いをすることに。
なかなか上手くコミュニケーションがとれない一郎に
感情移入してしまって……いや、イケメン要素は一致しないのですけど(笑)。
一郎の場合、占いを間に挟んでのやりとりなのですが、
コレは他の色々にも置きかえられることで。
「姉ちゃん」
「ん?」
「占いってなんだろう」
「圧倒的な救いよ 肯定よ」
なんてセリフが妙に沁みたことです。
昔の恋に縛られる様も……
話しやすい娘に惹かれちゃうのはよくわかるなぁ……
最後のたどり着く先は、ごく平凡な幸せっぽくて。
ホッとしました。
漫画家さんのサイドストーリーも○。
表題作と一緒に収録されている短編
『その子ください』は少し複雑な家庭のお話。
家族でいるためには努力がいる、とかなんとか聞いたこと、
ある気がしますが、
何となし、それを思い出しました。
なんだかんだ、お互いのこと考えているようにみえて、
素敵だな、家族なんだな、と。
重めのお話ではありましたが、面白かったです。