沙村広明先生『春風のスネグラチカ』太田出版 感想。
- 作者: 沙村広明
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2014/07/10
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (24件) を見る
- 作者: 沙村広明
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2014/08/08
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ということで、Kindle版を購入してみました。
てっきり『幻想ギネコクラシー』的な作品なのかしら?
などと思っていたらまったく違う雰囲気で。
- 作者: 沙村広明
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (38件) を見る
舞台はロマノフ朝が倒れ、ソビエト連邦に移ったロシアの地、
車いすの少女と、付き従う青年。
何かを求め、旅をしているものの見つからず、
また、組織にも阻まれ……。
序盤こそ、とっつきにくい感じを受けたものの、
読み進めるうち、少女と青年の関係だったり、
背景が気になり始め、つい夢中に。
少しずつ謎が明らかになっていくに従い、
ゾクゾクする感じ……
お話として明るさには欠けますが、
重み、というか、手応えのある感じが良かったです。
周辺もキッチリ描かれておりまして。
注意は、付録とあとがきを先に読んでしまうと
初見の面白さがかなり削がれてしまいそうなところ。
読後に目を通して読み直すのはかなり楽しいのですけど。
一冊で綺麗に完結しますし、
少し暗めのお話もOKな方にはおススメできるかも、
などと思ったことでした。