感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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阿部潤先生『忘却のサチコ』1巻 小学館 感想。

忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)

忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)

オススメされたので素直に読んでみました。
最近、Kindle版がリリースされましたし。


文芸編集者、佐々木幸子が美味しいものを食べたときの、
それだけで頭がいっぱいになる瞬間を求め、
様々なものを平らげる。
いや、他のことを忘れる瞬間、か。


衝撃の冒頭にいきなり引っ張り込まれて。
サチコさんの真面目な性分と、
それ故、周囲からちょいとズレているところがなんとも面白く。
また、食べる様がなんとも幸せそうで。
特別に凝った料理が出てくる訳ではなく、
サバ味噌、トルコライス、わんこそば、サンマ塩焼定食、
などなど普段でも食べられるものばかりで構成されるお話も
好感度が高いです。
食が軸なのは間違いないのですが、
食べるサチコさん重視、
たべる側の心の動きがしっかり描かれていて、
ごはんとサチコさんに自然、惹かれてしまう。


これを読んだあとだと、
毎日のお昼ごはんも、少し違った視点で楽しめるかも?


はたしてサチコさんは忘れることができるのでしょうか。
また、幸せを掴むことはできるのでしょうか。
次は何を食べるのでしょうか。
注目すべきポイントはシンプルですが、
なんとも代えがたい魅力の詰まった作品なのでありました。


次巻発売は2015年4月30日。
忘却のサチコ 2 (ビッグコミックス)

忘却のサチコ 2 (ビッグコミックス)

Kindle版は何時になるのでしょう。
早く出てくれると嬉しいなぁ。

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