阿部潤先生『忘却のサチコ』1巻 小学館 感想。
- 作者: 阿部潤
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/12/26
- メディア: コミック
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- 作者: 阿部潤
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/03/23
- メディア: Kindle版
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最近、Kindle版がリリースされましたし。
文芸編集者、佐々木幸子が美味しいものを食べたときの、
それだけで頭がいっぱいになる瞬間を求め、
様々なものを平らげる。
いや、他のことを忘れる瞬間、か。
衝撃の冒頭にいきなり引っ張り込まれて。
サチコさんの真面目な性分と、
それ故、周囲からちょいとズレているところがなんとも面白く。
また、食べる様がなんとも幸せそうで。
特別に凝った料理が出てくる訳ではなく、
サバ味噌、トルコライス、わんこそば、サンマ塩焼定食、
などなど普段でも食べられるものばかりで構成されるお話も
好感度が高いです。
食が軸なのは間違いないのですが、
食べるサチコさん重視、
たべる側の心の動きがしっかり描かれていて、
ごはんとサチコさんに自然、惹かれてしまう。
これを読んだあとだと、
毎日のお昼ごはんも、少し違った視点で楽しめるかも?
はたしてサチコさんは忘れることができるのでしょうか。
また、幸せを掴むことはできるのでしょうか。
次は何を食べるのでしょうか。
注目すべきポイントはシンプルですが、
なんとも代えがたい魅力の詰まった作品なのでありました。
次巻発売は2015年4月30日。
- 作者: 阿部潤
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/04/30
- メディア: コミック
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早く出てくれると嬉しいなぁ。