冬目景先生『時空建築幻視譚 マホロミ』4巻 小学館 感想。
マホロミ 4 完: 時空建築幻視譚 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/04/30
- メディア: コミック
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この4巻で完結、となります。
読む前の感想としては、
「えっ? もう終わりなの?」
という感じでありまして、落胆半分で読み始めたのですけれども。
読み終えた感想としては、
肝心のところはきっちりと押さえて、
ほどよい余韻、読者の想像にまかせる部分も残しての終わりとなっており。
悪くない締めだったかな、と感じています。
特に、土神くんの最後のセリフは
色々と自分の気持ちを整理してのものであって、
それでいてシンプルで。
とても感動したのでした。
もっと色々書いて、連載をのばすことも可能だったように思うのですよね。
真百合周辺の色々を掘り下げたりだとか、
ナカディーさんまわりのエピソード追加、ですとか。
そういう方向にいかず、しっかり締めた、
というのは好感なのでした。
先のお話がない、というのは残念なのですけれども、
さいごのセリフに、どのように返したのかな、とか、
どう感じたのかな、であるとか、
想像をかきたてる感じ、とても良かったかと思います。
ちょっと古い建物への興味も、
この作品のおかげでもてましたし、
諸々の出会いに感謝、なのでした。
冬目景先生の次回作、楽しみにお待ちしております。