柳本光晴先生『女の子が死ぬ話』双葉社 感想。
- 作者: 柳本光晴
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2014/02/10
- メディア: コミック
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- 作者: 柳本光晴
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2014/04/30
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ひとりの女の子が余命宣告をされ、死ぬ話。
Kindle版がセールになっていたときに買っていたものの、
何となく読まずにいて。
やっとこさ、手を出してみたのでした。
背景が重い話なのですけれど。
印象として強く残るのは死、そのものよりは、
代えがたい高校生活の日々……だったりして。
瞬間のきらめき、というのかなぁ。
地味な作品ではあるのですが、
描かれる、交錯する恋心、青春のヒトコマ、
そして残された者の日常。
何とも味わい深いです。
死にゆく女の子サイドの視点、
残される側の視点のバランスだったり、
見せ方も悪くなく。
淡々とした流れも、このお話にはハマっている気がします。
めっちゃおススメか、
と言われると微妙なのですが、
読んで損はないかな、という一冊でございました。