大石まさる先生『環水惑星年代記』少年画報社 感想。
- 作者: 大石まさる
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2007/05/28
- メディア: コミック
- 購入: 6人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (75件) を見る
- 作者: 大石まさる
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2014/11/14
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
紙でも持っているのですが、
読み直すにはKindle版が便利で……
買いなおしてよかったなぁー。
ということで、収録作品の感想をさっくりと。
■路面電車
世界の見え方は、人それぞれで。
ちょっと角度を変えれば、と、
そんなことを思い出させてくれる短編。
女の子は、次の作品に出てくる娘、ですよね。
■CROQUI'S
絵を描くのが大好きで、自由奔放な姉・未来と、
真面目でしっかり者な妹・蒔絵。
顔は似ているけれど性格に髪質まで、
他のところはまったく……な双子の中学生のお話。
将来はもちろんのこと、恋愛も……、
と、多感な時期。
わりと自由に振る舞ってきた未来も、
どうして良いかわからなくなって。
向かう先は、どことなく、好感が持てました。
まんまコレ、ではないにせよ、
内心、こういう気持ちは持っていたかもな、
なんで思った作品でございました。
■オールトの雲をこえて
南国のお話? なのかな。
海水面の上昇で、沈んでしまった……、
にしては、それほど暗い感じもなく、
皆、笑顔で生活する世界。
憧れや恋ももちろんあって。
未知への探求心もありつつ、
しっかりと地に足を着いた日常も。
いろいろと先々には不安がある今、ですけれども、
こうして笑って暮らせて、
日々の喜びを素直に受け止められる未来であって欲しい、
なんて思いますし、
それは感じ方次第、なのかもな、とも。
掴み取る努力、も必要でしょうけれどね。
■ムーン・シード
『続水惑星年代記』の"ROUND THE WORLD IN 8DAYS[8日間世界一周]"に
繋がってくるお話。
ですが、単体でももちろん楽しめる作品には
なっているかと思います。
月の開拓初期、軌道エレベーターの稼働が始まったあたり、と、
宇宙へ、人が大きく漕ぎだす頃のエピソード。
コトは大きいのですけれども、
家族のお話になっていて、そこが好き、ですね。
そこにいる人たちが、きっちり描かれていて。
あと、ヒロインの名前が良い。
■宇宙を向いて歩こう in Winter II
八分儀くんと子獅子さんのお話。
やっぱり、三つ編み眼鏡っ娘は最強……、
という話は置いておきまして。
このふたりは、この調子でずっといくんだろうなー、
と、変な確信をもったり。
いいなぁ、羨ましいなぁ。
八分儀くんが夜空を観る姿、
夜空のさらにその先をみつめるところに、
子獅子さんは惚れちゃったんだろうなぁ。
■妖精彼れ時
水に漬かった町を前に。
でも、そこに見るのは。
常にこうありたいなぁ、と。
年齢的に私はこうなるのはしんどそうですけれどね(^^;)。
だから、その分、
親戚の子に……とか思う今日この頃なのでした。