感想温泉はてな亭

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こうの史代先生『街角花だより』双葉社 感想。

街角花だより (双葉文庫名作シリーズ)

街角花だより (双葉文庫名作シリーズ)

ということで、またもや某月刊コミック誌を買い逃し。
夜、仕事帰りに買えるかなー、などと思っていたのですけど……
甘かった……。


それはともかく。


双葉社Kindle本セールで購入した
こうの史代先生『街角花だより』を読みました。
表題作をはじめ、『俺様』、『願いのすべて』を収録。


『街角花だより』は、
色々あって離職する羽目になり、
お花屋さんでアルバイトをしている凜さんと、
店長の日和うらら店長の日々を描いた作品。
その名前の通りにマイペースな店長と、
かなり現実的で腹黒い? 凛さんの対比、と言いますか、
でこぼこコンビな日常が楽しく。
舞台がお花屋さんなだけに、色々なお花も登場しますしね。


『俺様』は、名前が"俺様"な青年のお話。
厄介な名前な上に、自分のことを名前で言う為、
人を馬鹿にしているような聞こえ方をしてしまい、騒動に……
なかなかに面白かったです。


『願いのすべて』は飼い犬のノンがサンタさんにお願いをして
人間の女の子になって……という、ちょっとファンタスティックな作品。
元が犬なだけに習慣面でアクシデントを起こしまくる訳ですが、
どことなくコミカルなところが良かったかしら、と。
色々と困ったことを起こしても、
なにかこう、ふんわりした優しさ、というか、
悪意の無さに溢れていて。
あたたかな作品でございました。


3作品、それぞれ独特な色がありまして、
飽きずに読むことができました。
『街角花だより』については、
もう少し先のお話も読んでみたかったかなー、
などと思ったりも。
店長と凛さんのコンビがとても良くて。
また後日、読み直してみようと思います。

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