芦奈野ひとし先生『ヨコハマ買い出し紀行』12巻 講談社 感想。
- 作者: 芦奈野ひとし
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/11/19
- メディア: Kindle版
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ますます、変わっていくまわりを強く感じる12巻。
印象的なのは、
ナイの操縦する飛行機に乗り、
アルファさんやマッキの上へやってくるタカヒロの場面。
タカヒロを迎えるべく、正装であつまる面々。
なんというのかな。
ホントに旅立ってしまったんだなぁ、というか。
上空から生まれたところを見たタカヒロも
「はい きれいでした…… 小さくて……」(58頁)
と、外から改めて見つめる視点になっていて。
地元を離れた身としては、なんとなくわかるなぁ、などと。
アルファさんとマッキはどんどん親しくなって。
スクーターの乗り方を伝授してみたり、
お店の手伝い? をしてみたり、と。
うたたねするマッキをみつめながら
タカヒロの幼少期を思い出す様はとても切なくて……。
あたたかなアルファさんは変わらないのだけれども、
せつない気持ちの詰まった。
そんな感じを強く受けた1冊なのでした。
故郷を思い出してしまった。