樫木祐人先生『ハクメイとミコチ』３巻 KADOKAWA / エンターブレイン 感想。

ハクメイとミコチ 3巻 (ビームコミックス)

ハクメイとミコチ 3巻<ハクメイとミコチ> (ビームコミックス（ハルタ）)

前半戦は蜂蜜館での騒動のお話。
蜂蜜館でコンサートを開くべく準備を進めるコンジュ。
ですが、蜂蜜館の古参の住人と新参の住人の争いに巻き込まれ、
コンジュはさらわれてしまう。
コンジュを助けるべく、
ハクメイとミコチは蜂蜜館を奔走するのですが……。


この作品にしては結構物騒なお話で。
一応、まるく収まりはするのですけどね。
新旧住人の微妙な関係、というのは
ちょっと生々しく感じました。
最古参の館主がきっちり最後は絡んできてまとめたのは
好感触でございました。


ほか収録のエピソードはこの作品らしい、
のんびりしたもので。
お菓子作りだったり、
イワシを連れて買い物に出てみたり、
カメラマンを泊めてみたり。
こういう、まったり日常の風景、というのが
また、この作品のよさでもありまして。
そのあたりもキッチリ楽しめたのは良かったです。


どこか懐かしい日々。
のどかな生活を満喫させてくれた一冊でございました。
……いや、前半戦はドタバタでしたけどね（笑）。