丸川トモヒロ先生『成恵の世界』3巻 KADOKAWA / 角川書店 感想。
- 作者: 丸川トモヒロ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/04
- メディア: コミック
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- 作者: 丸川トモヒロ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2012/09/01
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冒頭はカラーで体育祭! といきなりの大イベント。
健康的な成恵ちゃんにドキリ、です。
となりますと期待するのは
成恵ちゃんと和人くんの進展、なのですが、
意外なことに八木さんと丸尾くんの関係に焦点があたったエピソードで。
成恵ちゃんと和人くんとは違い、
八木さんと丸尾くんは幼なじみ。
お互いに過去を知る関係、ということで、
喧嘩するほど仲がよい、的関係のようで。
この体育祭話、絶妙な距離感が心地よく。
また、ラストのページがなんとも青春で、結構グッときてしまいました。
成恵ちゃん増殖話もまた、SFらしくて面白く。
例のカチューシャの故障、でふたりにわかれてしまって……。
そのおかげで? 自分を客観的にみて色々、というのは
なんともヒトゴトじゃないなぁ、と。
分裂しなくても、外から自分をみる視点は持たなきゃな、なんて。
まぁ、成恵ちゃんは可愛いだけのヒロインだけではない、
ということも実感。
わりと欠点も多いんですよね。
そこがまた、魅力でもあるのですけれども。
ほかにもバチスカーフの過去のお話やら、
前の巻に登場していたハルナの幸せエピソードもあり。
図書館のお話はもう、いいなー! の一言(^^;)。
これまた読み応えのある3巻となっておりました。
楽しゅうございました。
引き続き、読み進めて参ります。