感想温泉はてな亭

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紺野あずれ先生『私立はかない学園』5巻 双葉社 感想。

左手不調だったり、仕事がアレあったりで更新滞り気味な12/21。
年末までに日付を実際の更新日に近づけたいな、と思う次第……
と、それはともかく。


『私立はかない学園』最終巻。
そもそもの発端、花緒会長に焦点のあたった、注目のお話。


ここまで完璧なまでに"はかない"っぷりをみせてきた会長。
しかし、ここにきて綻びが見え。
ちょっとズレてはいるものの、清楚、優等生なイメージの会長。
はかないでいてもスカートの中を華麗に守り通した、
そんな会長が、ある男性を目の前にしたところで……。


実のところ、ここまであまり語られてこなかった
会長の色々が詰まっておりまして。
ここに至るまで、
花緒って感情的になったことってなかったような。


そんな花緒から冷静さを奪ったのは"恋"……
だけれど、それに立ちはだかるのは厳しい親。
なんとも厳しい展開に諦めてしまいそうになる花緒だったものの、
それを救うのが夕夏で。
もう、強気、男勝りの印象の強かった夕夏が花緒のかわり?
に泣きまくり。
おかげで冷静になる花緒。
諸々に立ち向かうようになっていく様は、
なかなか悪くない展開でございました。


ちょっとひと騒動になるあたりは
感情移入が難しかったですが。
騒動のはじまりとなる花緒のとった行動も、
いくらなんでも……という感じでしたし。
着地するところは悪くないのですけどねー。


一応、ちゃんとおさまるところに収まり、
安心の締めでございました。
奇抜な設定の中での学園生活は思った以上に楽しく。
日常にこういう変化を混ぜ込んだ作品、というのもおもしろいのね、
と認識した次第。


最後まで楽しく読ませて頂きました。
紺野あずれ先生の次回作にも期待!

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