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感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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大西巷一先生『ダンス・マカブル〜西洋暗黒小史〜』2巻 KADOKAWA / メディアファクトリー 感想。

先日に引き続き2巻です。
ブレない内容は力強く。
史実をベースにしたフィクションっぽいですが、
かなりの読み応えがあります。
この手の話は授業などでも避けられるところでしょうし、
それでいてこの手の人の感情は
形を変えて今でもあり続けていそうな感じがして……
ともかく、面白かったですが、
その残酷な表現からして、誰にでもオススメできるものではない、
というのは1巻と変わらず、です。


では、収録作品の感想でございます。

■「聖なる怪物ジル・ド・レ」前編・後編

作中ではジャンヌ・ダルクの影にとらわれてしまって……
という感じで。
次々の少年を殺していく様はまさに狂気の沙汰で、
こういうことでも徐々に慣れていってしまうのかなぁ。

■「暗殺の天使と首切りの紳士」前編・中編・後編

暗殺の罪で断頭台へ送られることとなった少女と
刑を執行する男の話。
メインは、刑場へと向かう馬車の上での
彼女と彼の会話、回想なのですが。
これがなかなか胸を締めつける感じで。
少女も魅力的に描かれておりまして惹かれるところがあるのですけれど、
男の方のどうにもならない辛さ、やるせなさが響きます。


このシリーズでは一番、お気に入りの話かもしれません。
とはいえ、まぁ、読後は重いのですが。

■「魔女狩り将軍」

"魔女狩り将軍"を名乗る男のペテンにひっかかり、
続々と魔女として殺されていくお話……
社会的、宗教的な状況があるとはいえ、
どうにもならない絶望のもと、無実で殺されていった人って
たくさんいるのだろうなぁ……と、これも辛さ山盛りな。


"魔女狩り将軍"ではないですが、
こういう人って今の世にもスケールの大小こそあれ、
居そうですよね……
魔女狩りの辛さはもちろんのこと、
それを主導した人の方が気になった、そんな作品でした。
なんというか、こういう気持ち、というか考え方、って
わりと心の底に持っていたりするのかなぁ、と。

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