感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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2016-01-30(Sat.)enchantMOON Crew Meeting 2016 国際ファッションセンター 感想。

Link:enchantMOON ; The Hypertext Authoring Tablet
Link:enchantMOON S-II販売終了とCrew Meetup2016のお知らせ | enchantMOON News- enchantMOON; The Hypertext Authoring Tablet
Link:enchantMOON Crew Meeting 2016 - connpass
Link:国際ファッションセンター株式会社|産業支援ホームページ|東京(墨田区)


昨日、墨田区、両国の国際ファッションセンターにて行われた
"enchantMOON Crew Meeting 2016"に参加してきました。
enchantMOON関連の講演にライトニングトーク、
次期タブレット? S-IVBシークエンスについての発表、
と、面白そうな内容でしたので、思い切ってお出かけ、と。


時間としては4時間の長丁場。
集中力がもつかしら、と当初は心配していたものの、
どのお話も興味深く楽しめまして、あっという間に感じられ。
大満足、なイベントでした。
また、肝心のS-IVBシークエンスの発表についても
先々の展開を期待させる内容でした。


ということで、それぞれのお話の感想を軽く。
enchantMOONでメモをとりつつ楽しみましたが、
間違い等ありましたらすみません……
私視点で観、聴いたお話でございます。
各タイトルについてはconnpassのページに掲載されていたもの、
となります。

■基調講演 後藤禎祐(株式会社テイユウゴトウ)

コンピュータのデザイン論。
PlayStationシリーズ、コントローラ、VAIOなどのデザインのお話。
何の気なしに遊んできた、
使ってきたモノに込められたものを知ることが出来。
ロゴマークの配置の気遣いなどは、言われてみれば……という。
わりとハードに限らず、こういうのは大事なんでしょうね。
PS oneのお話をされていたときの
"人間に近いものは丸く、壁に近いものは四角く"
というようなコンセプトも面白く感じられました。
人との距離、使い方と形、って大事なんだな、なんて。
VAIOのネーミングの色々も……
SONY本体からは切り離されてしまいましたけれど。
enchantMOONのお話自体は少なかったものの、
興味深いお話を聞くことができまして大満足、でした。

■ライトニングトーク:「次期enchantMOONはVRデバイスになる!?」橋本和幸(NVIDIA)

これからはVR。オンライン教育にもVRを取り入れて……
しかしながら現状のVRでノートをとることは難しい。
そこで、enchantMOONがペンのみの形に進化し、
VRでノートをとるような形に……というようなお話。


ノートとれない、というのは言われて初めて気づきました(^^;)。
未来のひとつのカタチ、として面白かったです。
文房具としての未来図。
VRって普及するのかなぁ……。

■ライトニングトーク:「俺の考えるロボット版enchantMOON」今井大介(アスラテック)

現状、人はロボットに使われている。
カーナビに人はいいなりになるし、
お掃除ロボットを買うと、ロボットの邪魔にならないよう部屋を片付ける。
次の、ロボットとのより高次な共同作業を目指すにあたり、
ビジュアルプログラミングで機能拡張ができたら……
と考えると、ロボットとenchantMOONは相性が良い、
というようなお話。


お掃除ロボットまわりのエピソードには思わず笑ってしまいました。
思い返してみると、ロボットに限らず、
私もモノに生活を合わせているようなところが多々あり。
個人的にはまったくプログラミングできないので、
まずはそこからなんとかせんとな、私……と思った次第。

■ライトニングトーク:「9分間メソッドで変わるプログラミング教育」土屋夏彦

子どもへのプログラミング教育が流行している。
人気ではあるが、決め手を欠いている印象。
UEIもプログラミング教育を始める。
”9分間メソッドで学ぶプログラミング教育”
プログラムには読解力、英語、数学など多様な知識が必要となる。
9分は、子どもが我慢できる時間。
3月から開講、とのこと。


素直に面白い、と思いましたし、
子どもにはもちろん、
おとな向けに、気軽にイチから学べるコースがあったら
参加してみたいなぁ……と。

■ライトニングトーク:「アナウンサーのための手書き端末としてのenchantMOON吉田尚記(ニッポン放送)

アナウンサーはプログラマに近い。
話したことに対してのリアクションがある。
番組は”プログラム”だ。
今でもスタジオ内は手書きメモとPC。
enchantMOONで全てをできるようになれば、
ラジオ番組もひとりでできるようになる?
関わっている人が少ない方が人に伝わる。
enchantMOONなどの進化で?)
ラジオや、創造性のある仕事が進化する……とのお話。


さすがは言葉で伝えるお仕事の方なだけに、
お話も面白く。間合いもバッチリ、でした。
勢いがあった、と申しますか。
内容としましても、
端末の進化に期待したくなる、というようなものでした。
具体的なものは感じられませんでしたが、
未来に期待したくなる、そんな。

■ライトニングトーク:「文系人間の僕がenchantMOONと出会って変わったこと」後藤大喜

enchantMOONの開発に関わることになったものの、
肝心な手書きが苦手なため、enchantMOONでのプログラミングに専念……
というようなお話。


デモもあったり、直前の3秒のお話の絡みもあり、
楽しめたお話でした。

■ライトニングトーク:「HyperCardenchantMOONとプログラミング」蒲地輝尚(mokha)

enchantMOONとはHyperCardである。
お絵かき、データベース、プログラミング……と、
自分用ソフトを簡単に作れる。
enchantMOONに加えて欲しいものは、"AI""ビックデータ""IoT"。
AIに何を学習させ、認知させるか。
AIプログラミングの楽しさを全ての人に……というようなお話。


正当進化な未来像、な印象。
ちょっとプログラミング重視、で。
こうなってくると、ハードの方にパワーが欲しいかも、ですね。

■ライトニングトーク:「ExaScale Computing時代のBMIデバイスとして次期enchantMOONに期待」齊藤元章(PEZY Computing)

サーバ側が超高性能に。
入力からの情報収集、解析か可能となり、
使用者の状況からの最適化などが可能に。
enchantMOONはBrain-machine Interfaceになる?
……というような……。


脳に貼る、みたいな話もあったような。
だんだんSFの世界が身近になってきているんだな、と実感。
……いや、もうスマホが手にある時点でSF、な気もするのですけれど。
想像できるものは実現できる、
とも申しますし、こういう未来もあるのかなぁ。

■ライトニングトーク:「教育現場におけるenchantMOON」酒井春名(品川女子学院)

中学校ではプログラミングが必修。
プログラミングは「設計」と「実装」。
「実装」は中学生には難しいため諦め、
どうやって動かすのか、の「設計」重視で、とのこと。


授業でつくったゲーム等、動画もはさんでのお話は面白く。
画面上から降ってくる熊を車でひき殺すゲームとか(^^;)。
enchantMOONというよりはMOONBlock寄りの話の印象でしたが、
これはこれで面白かったです。
それにしても、プログラミング必修か……
学校の先生も大変……と思ったことでした。

■ライトニングトーク:山崎篤(コクヨ

タイトルは"紙のノートとenchantMOON"だったと思います。
アナログからデジタルへ。
スマホで撮影してデジタル化するノートを発売。
Evernoteにアップされるノート、
そして、CamiApp Sへ。

enchantMOONは文房具とPCの境界線。
……というようなお話で。


シリアル番号2桁のenchantMOONを持っておられる、
とのことで……凄いレアモノ!
enchantMOONが文房具かPCか、を分かつのは
使用者であったり、使う場面によるんでしょうなー。
私は現状は完全に文房具、で。
メモをひたすらとっていく、という。
未来像としても、やっぱり文房具とPCの境界を突いてくるのかどうか。
気になるところですね。

■トークライブ:遠藤諭×シン石丸「結局、次のMOONはどうなるの?」

なにやら色々な話がでてきていて……
今後は人の表情・顔認識が重要に、ですとか、
手が重要な意味をもつ、であるとか、
そのあたりのお話が印象深かったです。
ホントに、ここまでの話を踏まえてのトークになっていたら
かなり面白かったのだろうなぁ……と。

■S-IVBシークエンス:清水亮(UEI)

enchantMOONとは?
次世代のコンピュータを目指した。
今のコンピュータには希望がない。
次世代は、軽くて速くなる事ではない。
人間性の拡張 Human enhancement


PCの利用目的、今は殆ど資料作成。
Webとメールはスマホで可能。
知的生産のほとんどはOfficeでされる。


資料作成に20年間イノベーションはない。
Word等はボタンが多すぎ、古く見える。
既存アプリは直感に反することが多い。
Officeは増築で全機能が不明。
……では、手書きによる資料作成ができれば?
文字から画像検索ができれば?
ただ、問題点がある。誰が何に使う?
"誰もが眼鏡のように機能拡張できるものを"


考える→書く→発想する
思考プロセスそのものをサポートする。
思考拡張機械。
次世代機には多様性が必要。
ユースケースを集め、実用レベルに作り込む。


……というようなお話だったでしょうか。
知的生産に特化する方向性のようなのは、とても楽しみに思います。
手書きでメモをとって、整理して、考えをまとめて……と、
よくしていますので。
ToDo管理などもしやすいと面白いかもなー、と妄想も膨らみ。
開発に際しては、参加者の中から選び、実際に使ってもらって……
というお話もありまして、開発体制も興味深い感じで。
実用性を高めていくプロセスもしっかりしていそう。


最後にはスクリーンに
2017 CODENAME:Discovery
(だったと思う)
とも映し出されまして、期待も高まるところで。
腰を据えて作り込む段階、なのかも、ですね。


次世代機はもう少し先になりそうではありますが、
期待しても大丈夫そう……と思わせる清水社長のお話でした。


※2016/01/31 16:40 文字化けを修正しました。

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