感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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石田敦子先生『球場ラヴァーズ3-2』少年画報社 感想。

広島東洋カープを観客席の側からみるシリーズ『球場ラヴァーズ』。
ついに完結、です。
6年間にもなるんですね……この間にも色々あったなー、
なんて思いながらの『3-2』。フルカウント。
次は勝負の一球。


ここまでのシリーズのヒロインたちのその後が、
2015年のシーズンに沿う形で描かれて。
悩みつつもカープを応援し、
一歩ずつ確実に進む彼女たちはとても力強くて。
そして、可愛いのよね。
基町姉さんも幸せになってよかったなー、と。


心に残るセリフもあり。

"負けてるけど 努力が無駄になった場面じゃないもの
負けと 失敗 違うやん"
45-46頁

"無理に好きを終わらせることないですよ"
167頁

読み返すたび、また別のセリフに惹かれるのだと思います。
今回は上のふたつにグッときたのでありました。
生活に沿っていてくれる作品だから、
また独特の感動があって……。


単行本、最後のほうのつくりも素敵でした。
飛び立つような、飛翔感のある、というか。
終わる、というよりもこれから、な。
それはそうで。
プロ野球も、広島東洋カープも続いていくし、
彼女らのこれからもあるし、
私たちも応援し続ける訳で。
素敵な読後のあたたかさを残してくれる、そんな。


石田敦子先生、6年間、おつかれさまでした。
このシリーズに触れ、
カープも、プロ野球も、一層好きになりました。
帯にある『野球+プラス!』も楽しみにしております。

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