感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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冬目景先生『新装版 LUNO』講談社 感想。

新装版、です。
旧版は古本で購入していましたが積んでおりまして、
今回が初見、です。
旧版についてはKindle版もリリースされていますね。旧版、紙の方もかなり立派なつくりの本だったのですけれども、
新装版もなかなかに満足できる造りになっておりまして。
表紙もしっかりしておりますし、大きいのが嬉しいところ。
……って、最初は「うわ、デカっ!」という感じだったのですが(笑)。
いざ、読み始めてみると大きく冬目景先生の作品を楽しめるのは
これまた贅沢な感じで。


お話の方も魅力的で。
これまで積んでいたことを後悔してしまうくらい……。


母親とふたり暮らしのティートは、
ある日、パン泥棒をして駆けていく少年を目にする。
田舎町、見知らぬ者は目立つもの。
どことなく気になっていた。
ふとしたキッカケで彼の方から声をかけられ、
知り合うこととなるのだが……。


という冒頭。
偶然の出会い、ではありますが、
魅力的な彼につい惹かれてしまってお話に引き込まれました。


怪しいお屋敷だったり、儀式……
ベースになっているお話が色々とありそうですけれども、
上手く組み立てられている感じで。


不死への向かい方がなかなかに面白く。
124-125頁のやりとりも印象深くて。
ティートと彼の別れが悲しかったかな……
余韻を残す終わり方は悪くないと思うのですけれども。
らしい、といえばらしいし、
好意があるからこそ、なのかしら。


あとがきにありますが、
キャラクターを一部引き継いだ続編の予定が当初、
あったそうで。
んー、勿体ないですね。
読んでみたかったところです。


物足りなさは少しあるものの
一応、お話はまとまっておりますので、
冬目景先生ファンはもちろん、表紙に惹かれたならば
読んでみて損はないかと思います。

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