感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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原作:木皿泉先生/作画:渡辺ペコ先生『昨夜のカレー、明日のパン』幻冬舎 感想。

一樹を亡くしてからの周囲を描いた作品。
妻のテツコさん目線が多めではあるようには思いますが、
各人、それぞれ受け止めて、整理して、生きていく様が
静かで、地に足がついて、生々しくて。


一樹の父親であるギフ(義父?)とテツコさんとの
少し妙な家族関係であったりとか、
隣家のお姉さんと一樹の交流。
いとこである虎雄への影響……と、
直接、ではないものの、
なんとなく浮かび上がってくる一樹の姿に、
しみじみとさせられまして。
章の構成も良かったかな、と思います。
最後にまとまっていく感じで。


読後の感触は
ほかのコミックスにはないような、
後を引く感じ、と申しましょうか。
正直なところ、スッキリ、とはしなくて。
ただ、それが悪くないのです。


原作モノが故、なのでしょうか。
ちなみに原作は未読です。
機会があれば、手に取ってみようかしら。ともかく、コミカライズ版には満足いたしました。

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