阿部潤先生『忘却のサチコ』9巻 小学館 感想。
- 作者: 阿部潤
- 出版社/メーカー: 小学館
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いつの間にか巻を重ねましたねー。
結婚式当日に姿を消した俊吾さんを忘れるべく、
日々の仕事と美味しい食事に邁進するサチコさんではありますが。
その性格もあってか、なかなか忘れることができず。
この9巻でも俊吾さんの影響を感じつつ……
ちょっと動きも出そうかな? そんな予感もあるのですが、
ここからどうなるかしらん?
お食事は割と身近なメニューが並び。
もちろんまったく同じ、は難しいにせよ、
近しいものは試せそうなのが嬉しいですね!
ご飯の参考にしつつ、各お話の感想を軽く。
■旨さモーレツ! 神戸牛ハンバーグ<兵庫>
なんでまた野球観戦?
サチコさんの服装が印象的な扉絵でございます。
野球好き、勝負好きな作家さんへの執筆依頼で、
何故か野球場で打ち合わせ……となったようですが。
ちょっとしたコトでも勝負のネタにされる中、
サチコさんは意外にも善戦しまして。
ビールの売り子さんエピソードはなんとなく、
納得? してしまったりして(笑)。
ありそうだなぁ、と。
嘘は言っていないものの、
正直、かつ紛らわしいサチコさんの報告も
なかなかに面白く。
もちろん、お題のハンバーグも美味しそうでございました♪
■シンプル・イズ・ベスト! 本格マルゲリータ
イタリア人作家さんの取材を受けることになってしまったサチコさん。
"普通の編集者の日常を"とのことだったようですが、
サチコさんですからねぇ(^^;)。
何気に電車での立ち方知識に感心……
通勤中、なぜにあれだけ安定して立っていられるのかしら、と
不思議に思っていたのですが、足の配置かぁ。
イタリア繋がり? でお食事はピザ。
そいえば、ちゃんとしたお店で食べたことないなぁ……
本格的なものをお店で一度は体験してみたいですね!
■新発見! お月見オムライス
締め切りギリッギリで印刷所へ持ち込みのサチコさん。
トラブル対応はサチコさんとはいえ、大変そう……。
原稿にあったオムライスに心惹かれ、
お食事をそれと決めるのでありますが。
洋食屋さんで対面のオムライス。
本当、美味しそうで……
作中では白黒なのに、すごく色鮮やかで。
緑、黄色、赤。
んー、これは久しぶりに食べたい!
オチも良いお話でありました。
■行くでごわす!! 薩摩メモリアルツアー
サチコさんの過去が明らかにされつつ、
現実も突き付けられる、というか……。
学生時代の友人たちと旅行、って何だか憧れますね。
んでもって、前編・中編・後編、と描き込まれるこのお話。
食事はもちろん美味しそうなのですが、
まさか、の出会いが印象的すぎて……
俊吾さん、なぜここに……
何故、そんな恰好で……。
ちょっとしたキッカケで思い出してしまう場面はあったものの、
まさか本人が登場、とは(^^;)。
友人と旅行、のつもりが
結構、何かのキッカケになりそな、
そんなお話ではございました。
■食感連鎖! 三重奏の焼き餃子
この作品、主人公のサチコさんが編集者さんなだけに
作家さんが多数登場する訳ですけれども。
皆、本当に個性的で……このお話で登場する、
ジーニアス黒田先生もかなり……。
あまり人付き合いが得意ではなさそうなジーニアス先生。
大ファンのアイドルとの対談が実現しそうなものの、
元々、メディア露出がなく、人見知りっぽいところから
すったもんだ、と(^^;)。
サチコさんの機転で乗り越え、
さらに良いカタチで終えられたようではありますが。
……近しいことって結構あるのかなぁ?
お食事は、中華でありながらも、
もう日常に馴染んだメニュー? 餃子。
タイトルに偽りなく、食感が伝わる感じで……
つい、パクパク食べてしまう餃子ではありますが、
作中のサチコさんよろしく、
食感も意識して楽しんでみよう、と思ったことでありました。
■体の芯に熱々を! あんこぎっちり鯛焼き
そいえば、動物と相性のあまりよくなさそうなサチコさん。
作家さんの原稿が遅れ、出向いてみれば、
愛猫が見当たらない、とのことで。
写真をもとに探すべく、街に出るのでありますが……
気合いですかね(笑)。
らしい、というか何と言うか。
熱意でなんとかした、そんな感じのお話でありました。
んでもって、今回はスイーツ? な鯛焼き!
これまたよく見かけますけれども、焼き方にも色々あるようで。
シンプルそうなだけに、奥も深そうな。
最近はあまり食べておりませんが、
ちょっと見かけたら買ってみようかしら、
などと思ったことでした。
■どすこい! 宇宙力士の?ちゃんこ鍋
あの美酒乱先生が賞にノミネート?
と大騒ぎなお話。
サチコさんも当然、その中にいるのですけれども。
これまた扱いの難しそうな先生でありますが、
そこでのさらに大変な展開。
さすがの直球さで美酒乱先生を立ち直らせる様は、
ならでは、な塩梅ですかねー。
んでもって、タイトルの通りで。
力士といえばちゃんこ!
様々な具材が美味しそうに描かれておりまして……
んー、ひとり身ですと鍋の機会って
飲み会くらいしかないのですけれども、
スーパーで売っているセットなんかで鍋をしてみるのも
悪くないのかも……。
にしても、サチコさん、美味しそうに食べるなぁ。
■雪山逃走劇!? 力漲る軍鶏<福島>
今度の作家先生は逃げるスタイルのようで。
おまけに雪山、って迷惑(笑)。
さすがの推理で行先を探し当て、
偶然とはいえ、乗り物まで確保して追い詰める……
これぞ編集者……。
そして、鍋続きですが、軍鶏がこの回のお食事。
軍鶏って食べたこと、ないなぁ……そいえば。
散々体力使った後の軍鶏って、
それこそ力みなぎりそうで。
んー、食べてみたいですね!