吉田貴司先生『やれたかも委員会』1巻 双葉社 感想。
- 作者: 吉田貴司
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2017/06/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 吉田貴司
- 出版社/メーカー: 電書バト
- 発売日: 2017/06/27
- メディア: Kindle版
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が、このツイートを見て、即、Kindle版をポチっとしました。
「やれたかも委員会」おもしろい。。 pic.twitter.com/VG0u9hi2dh
— 菅原龍平 (@sugawararyuhei) 2017年7月3日
もう、タイトルがたまらんですよね。
本当にどうしようもなく抱えている気持ちが詰まっている、というか。
武勇伝はもちろん、笑い話にも、ちょっとしたネタにもならない。
相談もなにも、当然出来るわけがない。
そんな、心の奥底に眠っている、
"あれは……あの夜はやれたのでは?"という疑念を
大きく手を広げて受け止めてくれる……そんな作品、の予感を漂わせつつ、
期待を裏切らず、
それ以上の悶々を残してくれる感じが最高。
読みながら自分の記憶をほじくりかえして、
身悶えしつつ、その瞬間の気持ちが鮮やかによみがえる。
タイムマシンのような、貴重な体験……。
進学して、一人暮らしを始めて。
学生アパートの顔合わせの食事会の数日後、
パジャマ姿でなぜか夜、遊びにきた先輩……
足の裏が脳裏に焼き付いております……
「布団、しいちゃってるんですが」と言ったのに……。
先輩の部屋、1階だったし、何かあったのかしら。
彼氏さんと喧嘩でもしたのかなぁ、などと思いつつ。
悶々としたあの夜、どうだったのかな。
ただ、手を出してたら、
その後の学生生活は面倒なことになってそうで(笑)。
こんな、無用な想い出を引きずり出してくれる作品でございます。
続巻にも期待、なのですが、
今回の締めって、読み進めつつ、切り札ってこれだよな、
とイメージしていた展開だったので、
ちょいと心配になりつつ。
ある程度のフォーマットに沿いつつ、
落とし込んでいく芸風? なので、
変化球の出しどころが肝……1巻は上手くいけている!
けれど、2巡目は? という心配……は無用ですかね(;^_^A。
ふつうのお話も十分面白いので、
この調子で巻を重ねていって欲しいものです。
Twitterキッカケ、衝動買いでしたが、
めっちゃ満足できました。
作品との出会いに感謝!