感想温泉はてな亭

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中村明日美子先生『君曜日3 ─鉄道少女漫画4─ 』白泉社 感想。

君曜日3 ─鉄道少女漫画4─

君曜日3 ─鉄道少女漫画4─

COMIC ZINにて紙の方を購入。
ついに最終巻、です。


小平くんが勇気を出して伝えた言葉に、
アコちゃんは……
そこから微妙にかみ合わない歯車。
自分ではどうにもならない感情に沈む、
小平くんとアコちゃん。


いい雰囲気からの急転直下の展開に、
ドキドキしながら読み進めました。
そこをフォローしてくれるのが、
我らがみさっちんだったり、持田さんだったりで。


今回、心に刺さったのは
みさっちんからアコちゃんへのこの言葉。

49-50頁
「アコ
恋は比べるものじゃないわ
小平くんのことだけ考えて
どう思う?」

なかなか難しいところで。
自分の経験の中で考えが巡ってしまって。
そんなところでの一言。
勝手な答えを押し付けるでもなく。
しっかりアドバイスしている、というか……
アコちゃんの気持ちを立てた言葉で。
みさっちんって、
見た目で誤解されちゃいがちな女の子ですけれども、
ほんと、しっかり人をみている、というか、なんというか。


持田さんのフォローもね。
どうにもならない恋心に溢れていて……
ほんと、せつなくてアレなのです。
でも、持田さんがいてくれたから、
ちゃんとふたりは……というトコロはありますよね。


ふたりの再会の流れは軽いオチもつきつつ、
らしい感じに収まって。
あぁ、良い恋愛のお話を読ませてもらったなー、という読後感。


その後をえがいた描きおろし
「電車がまいります」も収録されており……
もう、これが最高で。
さらに、読み終えたあとの心地よさを感じさせてくれる、そんな。


私が小平くんとアコちゃんの関係に惹かれる理由って、
あまりに近すぎない距離感、なのかもなぁ、なんて。
程よい間を保ちつつも、
お互いが好意をもっている、というか。
ちゃんとお互いを立てた上で、好きでいられる、というか。
近すぎて、雑になったりしない、そんな感じ? があって。


ともかく。
あぁ、恋っていいよねぇ、と、
わりとイイ年齢になってきている私に素直に思わせてくれた作品でありました。
小平くんとアコちゃんの幸せを祈りつつ。

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