感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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石田敦子先生『ヒーローめし』1巻 集英社 感想。

Link:ヒーローめし|集英社グランドジャンプ公式サイト
※第1話試し読みあり!

石田敦子先生の新作だー!! ということで購入。
タイトルからして、
何かしらの作品に出てくるご飯を再現するのだろうけれど、
オトナのジジョーで結構難しのではないの?
なんて思いつつ。


あぁ、杞憂でございました!!
観たことのある作品から、
名前は知ってる作品などから出てくるご飯たち!! 
グルメ系マンガは最近多いですけれども、
こういう切り口があったのか、という、ね。
また、取り上げる作品への愛も満ちているのが好感触、です。


アニメの演出をしている親父さんと、大学生の兄・涼太に
小学生の弟・誠也くん。
病気のため親父さんが亡くなり。
引きこもりがちになった誠也くんがため、
誠也くんが食べたいご飯をつくることにした涼太の奮闘記、
ですかね。


親父さんの影響を強く受けた誠也くんの希望は"ヒーローのごはん"。
誠也くんのことを考えつつも、
親父さんだったり、自身のことだったり、
そのメニューのベースとなっている作品のことだったり。
色々考えつつ、もちろん調理にも苦戦しつつなお話は、
心に沁みつつも、食欲を刺激するのでした(笑)。


石田敦子先生作品は、能天気、というよりも
どことなく陰というか、背負うものがありながら、
前を向いていく作品の印象なのですけれども、
本作もそのようなイメージ。
それだけに。
縁遠い存在に思いがちな"ヒーローのごはん"を扱いつつも、
とても身近な感じをもてる読後感、でありました。
日常の中に"ヒーロー"を見つける……そんなところが○、なのです。


レシピなどの掲載はないですけれど、
ちょっと試してみると面白いのかも、ですね。
各人のイメージでやってみる、のが楽しそうじゃないですか。
自分なりの"ヒーローめし"を考えてみるのも良いかもですね。


続きも楽しみです。

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