茜虎徹『緋色のマリオネッタ』アスキー・メディアワークス 感想。
- 作者: 茜虎徹
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/09/27
- メディア: コミック
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『つばめしんどろ〜む』『ななみくす!』などで活躍しておられた
茜虎徹先生の新作、です。
今回はアスキー・メディアワークスの雑誌に移っての連載。
一応、連載は一通り追ってはいましたけれども、
手許に置いておきたくて単行本を購入しまして、
改めて一気読みです。
緋色の瞳をもった人形、コッペリア。
人間になるべく旅を続ける彼女が観、得たものは?
答えは?
読み直してみると……
やはり、扱っているものが重く、
感動する、とか、泣ける、とか笑える、とか、
そういうものとは一味違う、
何かひっかかるものを感じます。
明確にコレ、というものではないのですけれども。
ハッキリとした倒すべき敵がいる訳でもなく、
ただ、暗い面を見つめていく。
そんな重たい雰囲気なのですが、絵が綺麗なんですよねぇ。
主人公コッペリアの美しさたるや、もう。
これが立体化されたら、買わざるをえない。
地味、な作品ではあります。
キャラクターは綺麗なのですが、
所謂、萌えとは程遠いですし、
お話も楽しく笑えるようなものでもない。
でも、なにかしら、残してくれるんじゃないかしら、
と思える作品なのです。
私的には、かなり推したいのですけれどね……。