感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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二宮ひかる先生『二宮ひかる作品集2 さ迷える心臓』白泉社 感想。

店頭にならんですぐ、購入したのですが……ここまで積んでしまいました。
Kindleに慣れるとなかなか紙の本を読むのも億劫になるのですが、
改めて読み始めるとそんなコトも気にならず。
この機会に、紙で詰んでるものをどんどん読もう! 週間発令です。


そんなことはさておき。
本作は短編16本収録、という贅沢な仕様。
多くはweb増刊で発表された作品でして、
そちらを追い切れていない私にはピッタリ、な作品集なのでした。


では、各短編感想をば。

「花火の恋」

家族とは……などということを考えつつ。
なんだかんだでこの母ちゃん、
憎めないひとだなぁ……。

「うそつき。」

いいオチ。
ページ数は少ないですが、こういうのは良いなぁ。

「夢の中では」

最後の1ページ、かなぁ。
特になにもなくても、
ふと、そういう気持ちになることはあるかもしれない。
などと。

「嘘吐き」

なんとも複雑な関係なふたり。
だけれど、とても幸せそうで……私は読み終わるまで、
気づかなくて……鈍いなぁ。

「ほっとする女」

こういう感情、味わったことはないのですが。
どことなく、ほっとする感覚、わかる気もします。
恋愛って、奥深いのですなぁ……と。

「彼女」

女性からみた男の人……
なんだかこれに近いコトって、そこらにあるのかもなぁ。
また、あったのかもなぁ。

「D」

ロングの女の子がサバサバしていて好きです(笑)。

「シンクロ」

ほんの4ページなのですが。
こういう瞬間って、素敵だなぁ、と憧れるのでした。
いいなぁ。

「眉間と谷間」

こういう元気な眼鏡っ娘、好きですわー。
しかしながら、理解しきれないお話でございました。
ちょっとしたところに惹かれてしまう、
ということなのかしらん。

「さ迷える心臓」

作品集のタイトル作品。
不整脈、といえば、中学生の頃、
健康診断で不整脈の疑いアリ、ということで
循環器の専門病院受診したなぁ……
結局、そのときは大丈夫だったのですが。


こちらはショート集?
になっておりまして。
心臓、のお話は、素敵なラストでよかったかな、と。
隣の席オチもなかなか、でしたが(笑)。
やっぱり、近くにいるというのは、
好きになってしまう理由のひとつ、ですよね。
色々な姿、一面が目に入るのですもん。

「落ちつかない」

落ちつかなさ、かー。
思い出すのは、やっぱり引っ越し直後の最初の夜……
かなぁ、私は。
色っぽい話がないだけに、それくらいしかないのよ……。

中途覚醒

タイトル通り、中途覚醒テーマなショート集。
どれもこれも恋愛のヒトコマを濃縮。
濃厚な読後感、です。
「ともだち」が、結局どうなったのか、
が気になりますなぁ。

「泣くスポーツ」

泣いて落ち着くこと、だとか、
寝て起きたらスッキリ気持ちが整理されることとか、
ありますよね。
……しかし、女性の涙の裏には、こんなのもあるんだろか……。

「回転」「スイカ」

姉が、とても綺麗で。
そして、優しそうで。
それでいて、ものすごく、ぞくり、とする。
なんだか歪んでいるように思うけれど、
これも愛、なのかな。

「心臓になる」

傷も引き受けられるくらいに。
そんなふうになれないと、ダメなんだろうなぁ。
と思いつつ。

あとがき

恒例のあとがき。
二宮ひかる先生の単行本のお楽しみ、ですが。
脳と心、体と心、の話は面白かったです。
確かに頭ではわかっていても身体が、
という場面もありますしね。


そうか、カラダと心、に注目して読み返してみると
またちょっと違った楽しみ方、できるのかも?
今度、試してみよう♪

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