panpanya先生『枕魚』白泉社 感想。
- 作者: panpanya
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2015/04/27
- メディア: コミック
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書籍扱いなので、発売日よりちょっと早く店頭に並ぶんですよね。
『枕魚』。充実の内容でございました。
個々の収録作はもちろんのこと、
日記であったり、巻末の"解題"も読みごたえ満点。
独特の世界観は既刊から引き継がれておりまして。
現実と幻想の間、のような。
ごく自然に読み進めるうち、
知らない世界に引きずり込まれる奇妙な感覚。
収録作では、
『備品』と『素人と海』、
『親切ラーメン』がお気に入り。
ページ数こそ少ないですが、
それ故にパンチがきいている、というか。
この、日常の風景がすこし変わって見える感覚。
きっと、目の前にあるけれど、
私にはみえない風景だったり、気付かずに素通りしているもの、
あるのでしょうね……
今日、出かけるときはちょっと視点を変えて周囲、
観てみようかしら。
そんなことを思わせてくれる一冊なのでした。