大石まさる先生『碧水惑星年代記』少年画報社 感想。
- 作者: 大石まさる
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2014/10/01
- メディア: Kindle版
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『碧水惑星年代記』も例外ではなく。
色々な味を楽しめて満足、でございました。
ではでは、さくっと感想をば。
■あきてがみ
絵本、童話っぽいカラーページ。
まったり、ゆったりなオープニング、です。
■どってん☆
母親の再婚で急に姉と妹が……
澪姉は忙しい母にかわって家事をこなし、
面倒をみてくれたのですが、当の洋くんは密かに想いを寄せていて。
年上お姉さんモノということで、大満足でした(笑)。
どうして大石まさる先生の描くお姉さんは(以下略)。
ちゃんと答えをだして、前へ進むのも素敵で。
妹ちゃんが想い破れて残念、ではありますけれど、
きっちり切り替えられそうな女の子なので大丈夫、よね?
■アル be レオ
正反対? っぽいふたりが親交を深める様がとても良く。
おせっかいなレオ、ではありますけれど、
素直に向かい合うおかげで、
たとえ勘違いからはじまっても軌道修正できるのね……
なんだか、素敵だなぁ、と思ったことでした。
海もこわくもありながら魅力的に描かれていて。
スキッと楽しめる作品でございました。
■凪と波
三つ編みっ!! って、そこじゃない(笑)。
SF色の強い作品。
移民船でなんとか星にたどり着いたものの、
生き残ったのは少年ひとり。それと、お世話役の人工知能の少女。
ふたりの導き出した答えは。
結構、種としては絶望的な展開ではあるのですけれど、
その中でも可能性をもとめて……
ふたりに絞れば、悪くないエンディングなのかもな、
とは思いましたけれども。
先は大変そうですが。
■ホシテルムシ
星照虫を求めてグライダーを駆る少年と、
ひょんなことから彼に出会って面倒をみている農大院生・華のお話。
星空満載、なお話で。
読後、おもわず夜空を見上げてしまいたくなる(笑)。
少年のひたむきさがなんともよくて……
失ってしまった気持ちが、そこにあるような気がして。
しかしこの二人は将来、どうなるんだろう?
■更新行進曲
ちょっとファンタジー色の効いた短編。
素直な少女、ひとの良い登場人物に癒されます。
■正しい地図
生まれた町を久しぶりに訪れたおじさんのお話。
わかるなぁ……そして、こういう散歩、
してみたいなぁ、と。丸一日かけて。
奥さんが登場してからの流れも気に入りました。
なんだかんだ、お互いに信頼してる感じ、と申しますか。
こういうしっかり者な奥さん、いたらなー。