感想温泉はてな亭

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大西巷一先生『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』3巻 双葉社 感想。

ジシュカの危機と、迫る黒死病……
ということで、大軍ぶつかる戦闘、というよりは、
比較的身近なところでのピンチが中心の第3巻。


戦勝に盛り上がるターボル軍であるものの、
ジシュカの作戦に因るところが大きいのは明らかで。
となれば、色々と狙われてしまうのも納得でございまして……
どう乗り切るのか? は、緊張感もあり、見応え満点でした。
いや、コレを乗り切った、と言うのかはアレなのですけれど……。


黒死病絡みのエピソードは辛く……
特にシャールカに近しい女の子たちに関係してくると……。
戦闘まわりでの別れが多いのが悲しいのは当然として、
こういう他の要因での離別も厳しくて。


派手なバトルはもちろんのこと、
こういう社会、風俗的なものもきっちり描かれている感があるのには、
作品としてかなり好感がモテたりもします。


中心人物であるジシュカの身の不安、
世間での黒死病流行の兆し、
再度の十字軍? と、
良い報せはない、楽観できない第3巻でございましたが。
果たして第4巻はどうなりますか。
ジシュカの今後と、シャールカの先を気にしつつ。

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