志村貴子先生『放浪息子』1巻 KADOKAWA / エンターブレイン 感想。
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2003/07
- メディア: コミック
- 購入: 15人 クリック: 381回
- この商品を含むブログ (271件) を見る
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: Kindle版
- 購入: 1人
- この商品を含むブログ (3件) を見る
志村貴子先生『放浪息子』に着手、です。
女の子になりたい男の子と、
男の子になりたい女の子のお話……という予備知識のみで読み始めまして。
小学校5年生、という微妙なお年頃な二鳥修一くん。
一歳年上の姉の洋服をみて、心揺れ動いたりして……。
そんな二鳥くんが転校してきた学校で隣の席になったのは、
背が高くてハンサムな高槻よしのさん。
二鳥くんは少しずつ、自分の嗜好に気がついていって。
高槻さんの方はわりとお話の最初から自覚的なような。
微妙な悶々、が楽しくもあり、
初見では面白さがわかりにくくもあり、な1巻、という印象でしょうか。
数回読み直して登場人物をようやく飲み込めて、
空気を掴めるようになってきた、と申しますか。
これはもう、私の読み取る力の低さ、なのだとは思いますけれども。
二鳥くん、高槻さん、友人の千葉さんの関係、
複雑な感情の行き来に気づいてから、一気に面白くなりました。
どことなく罪悪感のようなものを感じている二鳥くんに対して、
サバサバしている風に見える高槻さん、
という対になっている感じが○。
イレギュラーな存在っぽい千葉さんも、
今後のお話の鍵になりそうで今後が楽しみです。
この題材で全15巻ですから、
どのようなアップダウンのある物語になっているのかもワクワクで。
当面はこちらの作品を軸に、色々と楽しんで参ります。