古味直志先生『ニセコイ』23巻 集英社 感想。
- 作者: 古味直志
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/06/03
- メディア: コミック
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- 作者: 古味直志
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/06/03
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表紙は鶫。
女の子らしさ溢れるところが○。
ちょっと後ろの春ちゃんが気になるところですが。
どうお話に絡んでくるか……なんて思いながら読み始めた23巻。
それぞれ、自分の気持ちに気づき、悩み、整理して、
自分なりの答えを導き出して……。
美しい涙もあり。
恋愛モノのちょっと辛いのが好きな方には
たまらないのでは……って、私がたまらなかっただけですけど(笑)。
春ちゃん、やっぱり可愛いわ。
ということで(?)感想をば。
★以下、ネタバレがありますので注意★
■デート。
第198話 グウゼン
第199話 マジコイ
第200話 キヅイタ
偶然が重なりまくって……なふたりの、
いつもな感じのエピソードがなんともで(笑)。
らしいっちゃらしいですし、
ちゃんと落ち着くべきところにくるところも、
安心して読んでいられる、というか。
ドタバタはしたものの、
千棘の狙いは達成できた模様で。
んでもって……ある意味、
気持ちの区切り的なものも感じて。
見開きページは、シンプルながらもなんというか
……感動したかもです。
しかし、こうなってしまうと楽の性格からして、
ちょいと面倒そうだなぁ、とも思ったり(笑)。
んでもって、「ざまぁ(笑)」という感じもあったり(^^;)。
散々、悩むが良いっ!
そして、こういうときに持つべきは良い友達よのぅ。
なんて思ったことでした。
■おひさしぶり、な春ちゃん。
第201話 ハルカゼ
第202話 シンケン
第203話 ハジマリ
何だか久しぶりの感じがする春ちゃんエピソード!
もうね、いいの。出てくれれば(笑)。
可愛いなぁ、やっぱり。
でも……んー。
楽はともかく、春ちゃんが思い悩む姿は心が痛みますね。
そして……春ちゃんらしいカタチで気持ちにも一区切り。
ちゃんと面と向かって、言えることは言って。
美しい涙。
清々しい出発。
うん。良いお話でした。
ちょっと寂しいけれど、
吹っ切れた表情の春ちゃんは、これまた可愛くて。
やっぱり、春ちゃん素敵よね、
と思えるお話になっていて良かったです。
区切りはつきましたが、
次に登場するときにもハッピーな笑顔を観られるといいなぁ。
■鶫。
第204話 チャンス
第205話 ソウヨブ
第206話 イツカハ
鶫のお話。
自己完結型っぽいのでどうなるのかな、
と思いましたけれど。
これも鶫らしいエピソード、ですね。
楽は変わらず鈍感で。
千棘はどこかしら、
気づいてるところもあるのではないかしら。
秘密を知り、自分の気持ちにも気づき。
千棘の本当の想いを確認して。
伝えずに飲み込む……
鶫の中では納得はできたように見えて。
とても辛いけれど、
こういう千棘のことを最優先に考えて、
という鶫が、魅力的で。
これまた良いお話だったかな、と思いました。
■舞子くんとるりちゃん。
第207話 ダイガク
進路もいよいよ固めなければ、な時期。
舞子くんとるりちゃんは……
ということで、これまた気になるふたりのエピソード。
きっちりしているようで、
舞子くんに振り回されてしまうるりちゃん。
おどけているようで、
どこか冷めた風のある舞子くん。
傍目からみたら……んー、どうなんでしょう。
お似合い、かな?
なんだろうな。
舞子くんが将来になりたい職を口にしたとき、
さらりと、るりちゃんが言ったのをみて、
ギュッと胸を締め付けられるような気持ちに。
たぶん、るりちゃんの気持ちだったり、
舞子くんの想いを想像して、反応しちゃったのでしょうけれど。
……ということで、
このラインの先も気になるところ、なのですが、
次の巻に続くのでした。
ギギギ。
■番外編"トナリノ"
万里花と鶫の番外エピソード。
彼女らにとっては何気ない日常……
なのかも、ですが、
番外編としてこういうさらり、としたものが読めると、
なんとも嬉しいものです。
★総括★
着地点を見据えて、それぞれのお話に決着を。
そういう展開になってきていますね。
楽は、千棘、小咲を明確意識し始めて。
自分の気持ちに気が付いて。
ここからの悩みが見どころで。
春ちゃんの気持ちに、
お話の中で区切りをつけてくれたのは嬉しかったところ。
回収しないで流されてしまっても仕方ない立ち位置、
だったかも、なのですけれど。
やっと終われた、というか。
辛くて、でも、ちょっとホッとした。
そんな春ちゃんの涙、にみえたかなぁ。
美しい。
鶫の気持ちも決着。
楽の鈍感さがアレですが、
これで察しが良かったら耐えきれない気もするので(笑)。
にぶちん、なぐらいで、よかったのかも?
鶫にしても、ちゃんと千棘の気持ちを確認して、
自分の想いも整理して……ですから。
きっと、これから素敵な恋が待っているのでしょう。
鶫なら大丈夫そうよね、うん。
23巻の締めに舞子くん、るりちゃんエピソードが来たのは
ちょいと意外だったかも?
読み始めた瞬間は……ですけれど。
もう、るりちゃんの一言でギュっとさせられたのは
上述の通りでして。
んー、どうなるんでしょうね。
寂しくはあるのですけれど、
ここまでのところは満足しながら読めています。
舞子くんとるりちゃんエピソードに区切りがついたら、
いよいよ本題……なのですかねー。
楽しみであると同時に、
うーん、いざ終わりそうになるともっと読みたくなるのよね(笑)。
そんな気持ちを抱きつつ、
先の話を期待し待つと致します。