感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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船戸明里先生『Honey Rose【合本版】』幻冬舎コミックス 感想。

船戸明里先生作品は大好きで。
最初に買って読んだのは、たしかコレ。
隣町の書店にあるのに気づいていて、
自転車こいで買いにいって、帰りにパンクして。
えらい時間、自転車押しつつ歩いて帰ったのよ。『LUNAR』が好きだったのもあるとは思うけれど、
それよりも作風に惚れて、そのころから船戸明里先生の作品を読んでいて。
当時、高校生の私も、もうすぐ40ですよ……つらい。
改めて書き出してみると、
ファンタスティックな姿の女性が掲載されている雑誌を入手するくらいの情熱をもって
手にした単行本だった訳で、そりゃ、印象深いか……。


ほんとうにどうでもいい話ですみません。
それくらいに思い入れがある作家さんなのですが、
この『はにろ』はチェックできておりませんで。
そのくせ、『Lunar-幼年期の終り』だとか『若草一家でいこう』だったりはカバーし、
『星の砂漠』船戸明里先生の描く前髪ぱっつん黒髪ロングサイコー!!
とか思っていたりで、まぁ、いつか読みたい作品であった訳です。
『あんだろ』は、単行本で読んでいたものの、8巻から積んでます。
買うものの、こわくて読めなくて……Kindleで頭から読み直せ!!
というお達しなのかしら、これは……。
何なのかなぁ、こういう感じって。


んでもって、つい先日の通勤途中のTwitterタイムラインに
船戸明里先生のTweetが流れてきて、
『はにろ』Kindle版リリースを知る訳でありました。
初めて通勤途中、その場でKindle本買ったかも。
購入直後からスマホで読み進め、
職場に着いたらKindle OasisにDLして通勤のお供となり。


一応はそれなりに『あんだろ』を読んでいたこともあって
ライナスの背景も知りつつ、という前提でして、
そういう意味でも興味深くもあったのですが、
作品的にはこちらが先にあった筈で。
そのあたりの不整合とかは私は感じられず、
色々腑に落ちつつ楽しめたのは、かなり凄いなあ、と。
割と、読む順番で受ける衝撃、というか、
そういうのが変わってくるのではないかしら。


ライナスに限らず、「えっ?」ということもあり。
進行形だったつもりの行く末を知る、そんな部分もあり。
ネタバレちっくに感じるものの、
初出は『はにろ』でしょうし、積んでる部分に色々あるかもで
言及しにくいトコロですけれども。


『Honey Rose【合本版】』単体でも、
もちろん楽しめる作品ではあります。
しかしながら……どー考えても、
『あんだろ』を、タイミングはともかく合わせ読んだ方が
間違いなく面白い。楽しくはないかもしれないが。
そう思った『はにろ』でありました。
あと、ライナスかっこいいなぁ……惚れますわー。
『あんだろ』のライナス読んでからなので、
成長したなー、感の方が若干上回るものの。
今回の主人公フィオナに感情移入モードになると、
兄を超えた存在になりそな……どうなんでしょね。
こえてお父さん的ポジショニングもありえる訳で。


そんな妄想も膨らむくらいに楽しめたので、
積んでる『あんだろ』はちゃんと消化しますね(^^;)。


……と、作品自体は楽しめたのですが、
背景色? はなんとかならなかったのかなー、と。
Kindle系の電子ペーパー端末で読む分には問題なかったものの、
PCだったりスマートフォンタブレットで読もうとすると、
背景色のバラつきがとても気になり。
このあたりの調整が出来ていないが故の【合本版】であり、
単行本扱いではない……ということなのかしらん。
と思ったりするのでした。


作品として残らないよりは、
きっちりまとまったカタチにはなった訳で良かったですけれども、
折角なので背景色くらいは統一したら?
とか、
せめて雑誌掲載時に紙の色を……的フォローは欲しい。
作品自体は良かったですし、
絵的な不満もないです。
……面白い作品ですし、PCの大きいモニタで読み直したいし、
タブレットでも読み直したいのですが、
お話ごとの背景色のバラつきが気になりまくりで
トホホなのでありました。


作品は面白かっただけに、
ちょいと残念(;´д`)。
※2016/06/09 8:10 若干、修正しました。
※2016/06/09 23:10 船戸先生のTweetを拝見し、
 "掲載時の色を再現として入れてある"ことを把握。
 も、それは目次ページなり奥付に記載してくれないとわからないよ……と思ったことでした。
 覚悟なしにみると、とても残念な風にしか……というのが率直なところ。

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