緑のルーペ先生『こいのことば』太田出版 感想。
- 作者: 緑のルーペ
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2014/09/26
- メディア: Kindle版
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表紙の雰囲気に惹かれて購入。
……改めて表紙をみると、結構ドキドキものですね(^^;)。
Kindle版ですから、誰に見せるでもないのですが。
中学生の可愛い女の子・悠里と、
エロマンガ家の先生の日々。
本音のところ序盤、
楽しみつつも、どこかしらファンタジーっぽさ、
とでも申しますか。
都合良すぎだなぁ、
というような思いをどこか抱きながら頁を捲り。
先生は、とても感情移入しやすい方なのですけれども、
それだけに、悠里みたいな可愛い女の子と付き合えているところに、
違和感というかなんというか……
って、羨ましいだけだったのかも(笑)。
ただ、悠里の周囲が徐々に見えてくると、
ギュッと締め付けられるような切なさに満ちてきて……。
悠里を見つつ、自らを省みるような先生の気持ちも。
学校の友人関係に、難しい家庭の問題。
最後の展開は、
なかなかに悪くないのかな、と思ったのでありました。
おまけっぽいものも、
読後が晴れやかになる感じでよろしゅうございました。
勢いで購入したような作品でありましたが、
十二分に楽しめました。
緑のルーペ先生の他作品も手に取ってみようかしらん。