ハルミチヒロ先生『あにいもうと』白泉社 感想。
- 作者: ハルミチヒロ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2016/12/22
- メディア: コミック
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タイトルからも伝わりますよね、そういう感触。
表紙は、ちょっと幼げな女の子たちが飾っておりまして。
ハルミチヒロ先生作品って、
大人っぽかったり、おとなぶっていたり、
女の子が多いだけに、
ちょいとこの表紙は珍しいかも? とか、思ったり、おもわなかったりで。
基本的には一話完結の短編なので、
他作品を読んでいなくても大丈夫、です。
※一部例外あり。
では、各収録作品の感想をば。
誌面掲載時に感想を書いていたりもしますが、
時間がたちますと、わりと受ける印象も違ったりしますので。
■ガールフレンド
女子校の人気者と、
アクシデントのあった女の子のお話。
ちょっと百合っぽい印象もあったのですが、
読み直すと、友情なのかな? とも思ったりもしつつ。
何というか、感覚ですけれども……。
女子からの人気は集めるものの、
友だち、と言えるひとは少なそうで。
そのような中で、わかりあえる人に出会えた、というような。
後々、恋になるのかもしれないけれど。
そんな読後でございました。
■間違ってる恋
手が届くところにいて、ちゃんと手も届いて。
とても大切で。それ故に。
もどかしくて、辛くて。
でも、なにかわかる気がして。
行き場のない気持ちがたまらない。
そんな作品でございました。
■あにいもうと
表題作。
私も妹がいるので色々と思うところもあり。
さすがに恋はしませんでしたけれど。
そこまで仲が悪いわけでもなく、
ちゃんと? 誕生日プレゼントくらいは贈りあうくらいの
関係は続いていまして。
そういうことを思い返しつつ。
ちゃんと、お兄ちゃんの結婚式、出てるだけ偉いわ。
などと。
■あにいもうと after
納得、な後日談(笑)。
そうなるかー、と(;^_^A。
ちゃんと受け入れた、ということなんだろうなぁー。
ほっこり、でございます。
■春になったら
ちゃらい大学生男子と、いとこの中3女子受験生のお話。
しっかり、タイトル通りのお話で、
清々しい青春なお話、でありました。
どっちが春を迎えているのやら、ですが、
なんだかんだ、明るさと実行力に惹かれて。
いとこ、なかなかに人を見抜く目が……とか、
思ったり、思わなかったり。
■キラキラ
短いお話、ではありますが、きれい、です。
全部まとめて好きになれる、というのは素敵ですよね。
■夜をとめないで after
さすがにこれは、
もとのお話を読んでいたほうが……
いや、読んでいないと辛い(笑)。
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■魔法使いの娘
娘を大切に思う母から魔法をかけられて……と、
ハルミチヒロ先生作品では、
私は初めてみる、ファンタジー要素をもった作品で。
ちょいと変わった設定ながらも、
それほどの違和感もなく、
また、魔法をかけた母にも、彼氏さんにも、
悪い印象も持つことなく読了出来。
バランスの良い、面白い作品、
と思ったことでした。
恋愛に対するスタンスも〇、かな、と。
個々人の環境によりますよね、きっと。
■かわいいひと
微妙な距離感に悶々と。
きもちをわかった上で動いているのかな?
どうなのかな?
と、思いながら。
どちらが"かわいい"と思っているのか……
こういう感じ……解決のない、そういうところが、
良いんですよねぇ、うん。