山名沢湖先生『結んで放して』双葉社 感想。
- 作者: 山名沢湖
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2016/11/28
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- 作者: 山名沢湖
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2016/11/28
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舞台の起点は同人誌即売会。
そこで出会った皆は、今となってはそれぞれの生活をし、
場合によっては家庭を持ち、社会的にもそれなりに落ち着き。
笑い、悲しみ、怒り……日々の生活の中で、
それでも、どこかしらに好きだったものを引っかけつつ。
私は、コミケに気が向いたら出かける程度で。
自分で創作はしない……いや、出来ないものの、
ちょっとは興味のある世界で。
やっぱり、通路と、机のむこう、って、
何か、決定的な違いがあるような気がしていて。
その机の向こうの葛藤を、少し知ることができたような気がしつつ。
でも、何かな、
すごく好きなものがありながら、
どうしてもそちらに突き進めない、ということはあって。
チャンスはあっても、掴みにいけない……
そこでどうやって自分で落とし前をつけていくのか、
なんて、悶々としながら読み進めました。
めっちゃ、心、揺さぶられながら。
舞台こそ、同人誌ではありますが、
何か好きなもの、熱中したものがあった30代以降には、
結構、響くのではないかしら、と思った一冊でした。
毎度であれですが、Kindleセールでのジャケ買い事例、でございます。
……ただ、この作者さんの作品って、前に読んでいたみたいで。
- 作者: 山名沢湖
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2012/06/26
- メディア: コミック
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