感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

スポンサーリンク

池田邦彦先生『エンジニール 鉄道に挑んだ男たち』1巻 リイド社 感想。

エンジニール 鉄道に挑んだ男たち 1 (SPコミックス)

エンジニール 鉄道に挑んだ男たち 1 (SPコミックス)

通勤や旅行などに利用する"鉄道"。
その黎明期を描いたコミックスが先日、発売されました。
池田邦彦先生『エンジニール』1巻。
『グランドステーション』や『でんしゃ通り一丁目』を読んでいたこともあり、
作者買いしたKindle版。
鉄道の魅力もさることながら、
情熱をもって仕事に向かう様に感動、な作品で。
……地元近くが舞台になるお話もあり、
感情移入もひとしおだったりもして。


国鉄ができる前、SL全盛の頃からお話は始まり。
急速な国の発展とともに、有力な輸送手段として期待が高まる鉄道。
ただ、そこには様々な問題があり……
鉄道院工作課長・島安次郎、天才機関手・雨宮哲人を通して、
熱い当時の鉄道界隈を見る……というところでしょうか。


歴史的な背景はもちろんのこと、
SLの仕組み的な部分もきっちり描かれ。
お話の間に挟まれる補足のお話"明治之鉄道トピックス"も
丁寧で読み応えがございまして。
予備知識がなくともフォロー万全、
問題なく楽しめる作品になっています。


で。私が1巻で一番気に入ったエピソードは"北の大地の物語"。
というのも、故郷の隣町が舞台なんですよ!
岩見沢市に隣接する街で生まれ育っただけに、
よりグッとくるというか。
地元には幌内線が走っておりました……
確か、私の小学校入学直前あたりで廃止になったのよね。


Link:幌内線 - Wikipedia


鉄道だけでなく、北海道らしい? お話に仕上がっているのも
悪くなかったかな、と。
……親しんだ場所が出てしまうと、やっぱり盛り上がりますよね(;^_^A。


もちろん、他のお話も満足度高い仕上がりで。
次の舞台だったり、
激動の時代の中で鉄道が担った役割が如何に描かれていくか、
期待高まる作品となっておりました。


一見、渋い題材ですが、手に取ってみればハマる方が多いのではないかしら。
オススメでございます。


そいえば、ITmediaに池田邦彦先生のインタビュー記事もアップされております。
こちらを読むと作品の魅力も伝わるかしら。

“感想温泉はてな亭”は
amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによって
サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定された
アフィリエイト宣伝プログラムである、
Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。