池田邦彦先生『エンジニール 鉄道に挑んだ男たち』1巻 リイド社 感想。
- 作者: 池田邦彦
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2017/10/13
- メディア: コミック
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エンジニール 鉄道に挑んだ男たち (1) (SPコミックス)
- 作者: 池田邦彦
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2017/10/13
- メディア: Kindle版
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その黎明期を描いたコミックスが先日、発売されました。
池田邦彦先生『エンジニール』1巻。
『グランドステーション』や『でんしゃ通り一丁目』を読んでいたこともあり、
作者買いしたKindle版。
鉄道の魅力もさることながら、
情熱をもって仕事に向かう様に感動、な作品で。
……地元近くが舞台になるお話もあり、
感情移入もひとしおだったりもして。
国鉄ができる前、SL全盛の頃からお話は始まり。
急速な国の発展とともに、有力な輸送手段として期待が高まる鉄道。
ただ、そこには様々な問題があり……
鉄道院工作課長・島安次郎、天才機関手・雨宮哲人を通して、
熱い当時の鉄道界隈を見る……というところでしょうか。
歴史的な背景はもちろんのこと、
SLの仕組み的な部分もきっちり描かれ。
お話の間に挟まれる補足のお話"明治之鉄道トピックス"も
丁寧で読み応えがございまして。
予備知識がなくともフォロー万全、
問題なく楽しめる作品になっています。
で。私が1巻で一番気に入ったエピソードは"北の大地の物語"。
というのも、故郷の隣町が舞台なんですよ!
岩見沢市に隣接する街で生まれ育っただけに、
よりグッとくるというか。
地元には幌内線が走っておりました……
確か、私の小学校入学直前あたりで廃止になったのよね。
Link:幌内線 - Wikipedia
鉄道だけでなく、北海道らしい? お話に仕上がっているのも
悪くなかったかな、と。
……親しんだ場所が出てしまうと、やっぱり盛り上がりますよね(;^_^A。
もちろん、他のお話も満足度高い仕上がりで。
次の舞台だったり、
激動の時代の中で鉄道が担った役割が如何に描かれていくか、
期待高まる作品となっておりました。
一見、渋い題材ですが、手に取ってみればハマる方が多いのではないかしら。
オススメでございます。
そいえば、ITmediaに池田邦彦先生のインタビュー記事もアップされております。
こちらを読むと作品の魅力も伝わるかしら。