感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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川崎直孝先生『ちおちゃんの通学路』9巻 KADOKAWA / メディアファクトリー 感想。

Amazonの内容紹介を読んでびっくり。
……完結?
表紙はちおちゃんと真奈菜さんの日常風景な感じで、
まさに通学路な。
最近はエキサイティング? な表紙が多かったので、
こういう普通な方が最終巻にはふさわしいのかもな、
なんてことを思いつつKindle版、読み始めました。


最初は下着のお話。
前の巻にあった予告の、ですかねー。
お年頃的にも下着関連も大変そうですよね、女性陣は。
さらにはちおちゃん達ですから、
お買い物に行くにしたってひと騒動で……
まさかのお客様のおかげで落ち着きを取り戻す
ちおちゃん一行ではございましたが……
お色気があったかどうかはともかく、
ドキドキエピソードでした。


雪さんと真奈菜さんの静かな? お友達バトル……
なんとなく気持ちはわかる、というか。
雪さんがアグレッシブなだけに、
真奈菜さんもそりゃ、焦りますよね。
なんだかんだ、良いグループになってきたかしらん。


んで! 安藤さんとの関係!!
きっちり着地してほしい感じにおさまってくれた、
とでも申しますか。
ちおちゃんと安藤さんらしいところにストン、と。
もちろん、普通に想像するカップルの姿とは
ちょいと違う塩梅かとは思いますけれども。
ふたりとも、どこか幸せそうですし、
意外なちおちゃんの落ち着きぶりも、何だか心強くて。
良かったなー、と心底思えたことでございました。
……なんていうのは読み終わって思うことでして、
読んでいる最中はめっちゃ、ドキドキで(笑)。
いやー、ここまで楽しく、緊張するデートのお話読んだのって
初めてかもしれません。
ちおちゃん、可愛いですしね。
お話、追ってきて良かったなぁ、と心から。


バトルエピソードも見応え満点!!
安藤さんとの間柄も確定してからの妹さんとの対峙、
でございますから、
これまた見方もちょいと変わってくる、と申しますか。
真奈菜さんとちおちゃんの闘いも熱いですけどね!!
……にしても、よくカバディ浸透してるなぁ、
ちおちゃんのまわり……。


そして、どこかで見たことのあるエピソード。
あとがきで語られておりますが。
なんだか、ジンッと静かに染み入るものを感じつつ
読み進めたことでございました。
確実に成長している、時間が経っていることを感じさせる。
そんな上手い演出だな、と。


締めのお話も。
どことなく爽やかさのある。
終わりの湿っぽさもなく。
安藤さんとのその後も気にならない訳ではないですけれども、
ちゃんと前の話で素敵な間柄については語りつくされていた感じもありますし。
すっきり、前のエピソードで区切って、
通学路に絞ったのは良かったかな、なんて、思いましたです。


完結まで無事、お付き合いさせていただきました。
確か、読み始めたキッカケは会社の方の薦めだったかと思いますが、
ここまで読み続けてこられたのは作品の面白さあってこそ、ですよね。
通学路をお題に色々な事件が起こる。
シンプルそうで、でも、実はそうではなくて。
私たちの代わり映えないように見える日常だって、
ホントはいろいろと転がっているのだと思います。
通学路や通勤の路で。


会社へ向かう足取りが重くなるとき、
ちょっとこの作品を思い出して、読み返して。
楽しい、ちおちゃんの通学風景で元気出したいな、
なんて思うのでございました。


川崎直孝先生、連載おつかれさまでした。
気が早いですけれども、
次の作品も楽しみにしております。

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