林ふみの先生『Golden Ball 女子高生GM 山岸四季の挑戦』２巻 スクウェア・エニックス 感想。

Golden Ball 女子高生GM 山岸四季の挑戦(2)(完) (ガンガンコミックスONLINE)

弱小プロ野球球団を女子高生が立て直す！
という、野球コミックスの２巻。
視点が運営寄り、というちょっと変わったところの上に、
かなり破天荒な少女が主人公でして、
プロ野球好きなら結構楽しめるかもしれません。
架空の選手、球団が登場するものの、
元ネタをイメージしつつ読み進めるのが楽しい……。


で、この２巻なのですが。
これで完結、とあったので危惧していたのですけれども……
やはり食い足りない感が強く。
開幕から終盤に向けての流れは駆け足ながらもテンポよく
要所をおさえた形で描かれていたのですが、
ラストがどうにも物足りないように思えました。
主人公・四季の背負っているものだったり、
ライバルとの決着だったり、
もう少し今後、を匂わせる読後感が欲しかった、と申しますか。
祖父との関係だったり、両親の話も出てはくるのですが、
そのあたりを掘り下げたりですとか、
幼少期の四季と今の性格だったりとか、
このキャラクターで読んでみたいサイドストーリーはありまして。
先を読みたかったな、
もっと色々な展開、みたかったな……と、勿体なく思うのでした。


前に読んだ林ふみの先生『メテオ』も消化不良な形でのエンディングでしたし。
面白かっただけに、
「えっ？　ここで終わり？」という残念さも大、でした。
次回作に期待です！

Golden Ball 女子高生GM山岸四季の挑戦(1) (ガンガンコミックスONLINE)

Golden Ball 女子高生GM 山岸四季の挑戦(2)(完) (ガンガンコミックスONLINE)

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