感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

スポンサーリンク

沙村広明先生『波よ聞いてくれ』3巻 講談社 感想。

Link:波よ聞いてくれ/沙村広明 - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ

波よ聞いてくれ(3) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(3) (アフタヌーンKC)

鼓田ミナレさんもいよいよ、
ラジオパーソナリティとしての船出も果たし……な、第3巻。
第1巻は出会いからのスタートライン。
第2巻は過去の清算? と、ラジオドラマ制作からラジオの基本。
第3巻は? となると、パーソナリティとして、なのでありまして。


件のラジオドラマは妙な展開で決着し。
……というか、本当に役に立たない蘊蓄が詰まっており、
そのわりにはインパクトが強いので記憶容量を変に圧迫する、
というか、なんというか(;^_^A。


んでもって、周囲で発生する事件がこれまた(^^;)。
なんだそりゃ! な流れがたまらず。
ミナレさんの関わり方も、らしい塩梅で……
なんというか"持っているひと"感が凄い。
また、それをネタにしての番組が、なんとも、でございまして。
実家から大量に送られてくる食料の処理に難儀する、
というのは一人暮らしあるあるだとは思いますが、
これはねぇ(笑)。


瑞穂ちゃんがラジオ業界を目指すことになったキッカケの話は
周辺を固めるエピソードにしてはかなり興味深く、面白く。
わりとキツめなことも描かれていたりして……
ラジオ好きにはたまらないお話になっていたかと思います。
ミナレさんの破天荒な日々、
それをベースにした番組の構成の面白さ、
そしてラジオ作り界隈の色々が、
良いバランスにまとまっているかな、と。
……しかし、瑞穂ちゃんのは恋愛要素、なのか、
単なる憧れとか尊敬からくる行動なのか……
今後が気になる場面もあったりで。


当初はかなりぶっ飛んだ感じに一気に惹きつけられた
『波よ聞いてくれ』でしたが、
ミナレさんの個性がキッチリ活きつつも、
上手いことラジオマンガ(何それ?)になってきたかしらん、
などと思ったりもして。


毎度ではありますが、
散りばめられている小ネタに反応できれば、
さらに楽しめますねー。特に野球絡みの(^^;)。
136頁
「可愛い顔してこの速球……
 稲村亜美かな?」
には思わず噴きそうに(笑)。
この手の練り込みは今後も続けて欲しいなぁー。


と、まぁ、めいっぱい楽しませて頂いた
3巻なのでありました。
終盤にはまた、ラジオ番組関連の動きっぽいものも出てきて、
今後への期待も高まりまして。
内容的にはまだまだ序盤、な手応えもあり。
ミナレさんの今後の活躍を楽しみにしつつ、
次巻をまったり待つことと致します。

“感想温泉はてな亭”は
amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによって
サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定された
アフィリエイト宣伝プログラムである、
Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。