吉元ますめ先生『くまみこ』8巻 KADOKAWA / メディアファクトリー 感想。
- 作者: 吉元ますめ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/03/23
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外部から人が!!
ということで、波乱の予感の熊出村、でございます。
吉元ますめ先生『くまみこ』8巻。
表紙は大きなお月様にナツ&まち。
のどかな雰囲気がよろしゅうございます。
美少年? 登場に悶々とするナツ。
持ち前の人見知りっぷり全開なまち。
さて着地点は? というところでございましたが、
締めには、ちょいとしんみりさせられたり。
そのあとは賑やかエピソードで読み応え◎でありました。
ではでは感想をば。
■第四十三話●仮装の宴
山奥にある熊出村……村内において、
ナツの存在はまぁ、公然? な訳ですけれども、外部には秘密。
特に喋る、なんてことは知られてはならないところ。
都会からやってきた少年に見つかってしまい、
これまた面倒なことに(>_<)。
一応は、コスプレ、着ぐるみ設定で逃れる訳ですけれども、
これは厳しい(笑)。
少年の方も疑念を抱きつつのようで。
余計に状況が厳しいのは、
ナツ、まちが少年への警戒心を持つ中、
よしおくんやら、周りは少年と親父さん……今井くん親子を歓迎ムード?
苦戦の予感がする8巻冒頭なのでありました。
■第四十四話●遭遇
人付き合い苦手、でお馴染み、我らがまちちゃん。
さらに都会者で同年代、かつ男の子となればなおのこと。
出来るだけ避けたいトコロ……だったのですが、
いざ、出会ってみると?
勝手に壁をつくってしまうこと、ってある訳で。
おまけに、今井くんとまちちゃん、
過去に出会っていたことも発覚……
ナツの焦り? もわからないでもなく。
まちちゃんの心中、いかに……。
■第四十五話●危険なヨソモノ
今井くん、都会者なのでおとなしいのかしら、
と思いきや、思った以上にアグレッシブな動きで。
まちちゃんも流されているような……
微妙な距離感ではありますが、
今井くんも悪い人ではなさそうですし。
ただ、ナツの心配はつのるばかり(笑)。
この悶々は見どころのひとつ、ですよねー。
■第四十六話●田舎娘と都会者
事故みたいなものとはいえ、
物理的に狭い場所に押し込まれてしまった
まちちゃんと今井くん。
吊り橋効果的なコトになったらどうしよう? 感も漂いつつ。
そこはまちちゃん。
純、というか。鈍、というか。
天然な可愛さが、わりとピンチな空気を和ませていて。
まちちゃんと同年代の友だちって、どうも居なそうですし、
恋愛感情云々なしでも貴重なんだろうなぁ、
今井くん……などと思いつつ。
■第四十七話●紋菓
前のエピソードにちらりと登場した紋菓というお菓子を軸にした、
今井くん親子がやってきたお話の締め。
なんともしんみり、で。
寂しさに満ちてはいるものの、
まちちゃんも、ちょっと成長できたかな? という。
ナツとの絆も深まって。
しかしこれ、オチがなければ"完"と言われたら
それはそれで納得してしまいそうな展開で
読んでいてドキリとしてしまいました。
いや、続く話があるので、
ありえないのはわかっているのですが……。
■第四十八話●河童追い
田舎の奇祭系エピソード。
河童に扮した人を子供が追いかけてー、という。
よく登場する子どもたちとまちちゃん、
さらにはナツも加わって、とひと騒動な雰囲気漂いつつ、
ホントにこれまた大変なことに(笑)。
見どころは意外? 当然?
スタイル抜群なひびきちゃんでしょうか。
まさかのお色気系展開にドキドキでございます。
……ただ、一番見られてはいけない人に目撃された、
そんな塩梅のひびきちゃん、次巻でどういう行動に出るのか、
実に興味深い締めでありました。
■総括
ひとつ大人になったかな? な、まちが印象的でした。
今後、どういう選択をするのかはアレですけれども、
ナツとの絆も深まって、
何か、良い落としどころを見つけてくれるのではないかしら、
なんて期待をしつつ。
さて、新たな奇祭はどんな展開を……って、
それ以上に、よしおくんとひびきちゃんがエライことになりそで(笑)。
いやいや、楽しみがまだまだ尽きない『くまみこ』。
次巻にも期待でございます。