感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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コミックマーケット90(C90) 感想。

夏コミ、行ってまいりました。
昨年はどうだったかなぁ?
わりと、ここ最近は行ったり、行かなかったり、ではありましたが。
今回も体調が微妙で、どうしようか迷ったのですけれども。
家で寝てるよりは健全かしら?
とお出かけしてみた次第。


午前10時過ぎに自宅を出る、というまったり仕様はいつも通り。
なれど、大崎からのりんかい線
やたらと混んでまして……
これまで、午前11時頃のりんかい線って、
大崎からだと空いていて、下手したら座れる勢いだった筈。
人の流れが変わったのかしらん?


冗談抜きの鮨詰め状態で国際展示場まで……
人に押される状態で電車、なんて、ほんと久しぶりです。


国際展示場駅から出ると心地よい曇り。
これは幸先良いな! なんて思ったのです。
このときは……。


今回の目的のひとつは大島永遠先生の
『女子高生 Girls-High 完結記念本』。
ということで、東4へと向かったのですが。
……いやー、サークルの場所に向かおうとしたら、
もんのすごい人で、前に進むのも大変、という。
久々に身体が触れ合って汗が……という状況に陥りましたですよ。
進むも、退くも、えらい厳しく、
そんな中で強引に割り込んでいく人が、と。
ある意味、いつもの光景なのかもですが、老体にはつらい(笑)。
こちらは早々に諦めたのですが、Amazonから買えるんですね(^^;)。
まぁ、入手できればいいか。

女子高生girl's-high完結記念本

女子高生girl's-high完結記念本

そこからは、HIGH RISK REVOLUTIONで岩崎さんの本を買い、
ナイロン先生の新刊を押さえ、
西に切り返して二宮ひかる先生の新刊と、
ひまわりらんぷ・船戸明里先生の本を入手して帰還、となったのでした。


そこまで暑くなかったのは幸いでありましたが、
時間帯遅めに出た割には人が多く。
会場離脱は午後12時半頃だったにも関わらず、
続々と会場へ向かう人波は続いておりまして……
人の流れが変わったのか、来る人の数が単純に増えたのか。
これからは遅めに出たとしても、
それなりに覚悟? 準備? は必要そうね、と思ったことでありました。


では、入手した色々の感想を軽く書きまして、締めと致します。
入手順で。

■HIGH RISK REVOLUTIONさん『明日から使える?? ロートルテクニック』

Link:HIGH RISK REVOLUTION
Link:Colorful Pieces of Game


"ゲームレジェンド"で出た既刊。岩崎啓眞さんの本、です。


ホントは新刊の『Re:ゼロから始めるゲームシナリオ』目当てだったのですが、
到着時にはこちらは売り切れてしまっていて……。
肝心の内容はかなり一般の人には厳しそうな内容で、
正直、私も詳しくわかるか、と言われると難しいのですけれども。
なんですか。
題材になっているような時期にゲーム雑誌を買っていて、
スプライトがどうの、この表示がどうの、
とか、このゲームのこの演出がすごい、だの、
そんな話にワクワクしちゃってた層には
わからないなりに楽しめてしまうような、そんな内容で。
……って、拾い読みした感じ、ですけれども。
文章本なので、読み応えは間違いなし、です。
もう、ゲーム機のスペックで云々、
開発会社の技術で強引に回転を再現、とか、
あまり話題にならなくなっているご時世。
懐かしいなぁ、と思うと同時に、
こういう本は価値あるよなー、とも思うのでした。


結構、ゲームの歴史というか、資料というか。
そういうものって散逸しやすいと思うので。
誰かがまとめないと。
特に、携帯向けアプリやら、今のスマホ向けのも。
たぶん、10年後には記憶だけになって、
まったく何も残らない、なんてことにも。
サーバありき、だったりすると、
「そもそも動く環境を用意できない」とか。
どうするんだろう?
このまま散らしてしまうのも、
勿体ないと思うのだけれど……。
……そんなことも思いつつ。

■ナイロン100%『GO.』

ナイロン先生のサークル、です。
しかし、表紙には"."が見えず、表紙を開くと"."ついてるし。
……と思ってしばし表紙を眺めていると。
うん。
着衣の下に"."がある気がする! たぶん、それだ!(本当か?)


題材は大人気ゲームでございますが、
これ読んでからプレイすると、
どうにも悶々としそうで。性的な意味で(笑)。
登場する女の子はさすがの可愛さでございまして、
そちらの満足度も高く。
ポニテでスポーティな女の子スキーにはたまらない筈。


いわゆる薄い本、ですが、
時事的なものもあり、
また、女の子の可愛さもあり、たまらぬ一冊に仕上がっておりました。

二宮ひかる先生『親不孝 STREET やまねこ』

二宮ひかる先生の同人誌を買うのは初めてで。
ちょっとドキドキしながら手に取りました。


昔話的な内容は好みでございまして。
満喫させて頂きました。


印象深いのは周囲の目、で。
閉じ込められ、
窓から外を眺める自らの目もこれまた、
何か感情を揺さぶるものがあるのですけれども。


一応は一冊で楽しめるカタチ、ではありますが、
あとがきによりますと、どうも続きがある模様で。
これは先に楽しみが出来て嬉しい限り……
って、つまりはまた、コミケに足を運ばねばならぬ、
ということでもあり(笑)。
ちゃんと健康に、次のコミケにも行けるようにせねばー、
と思うのでありました。

ひまわりらんぷさん『ぺこのすけ』第一話 合本版

船戸明里先生のところにも寄ろう!
と思ったものの、当方、あまり某スマホゲームには興味ががが……。
そんな状況もありまして、
手にとったのは『ぺこのすけ』第一話 合本版と、
『あとりえっ!』でした。


『ぺこのすけ』
既刊……ですよね?
ちょいちょいTwitterで見かけていて、
読んでみたいとは思っていたのですけれども。
手に取ってみて一気に惹かれてしまうという。


素晴らしい。船戸明里先生の描く前髪ぱっつん黒髪少女って、
大正義としか言いようがなく。
しかも和服ですよ。
どことなく『星の砂漠』を思い出しつつ。

ハートフルな展開から、
ちょいとミステリアス、と申しますか、
ん? と思わせられるラスト。
先が気になるお話に仕上がっておりまして。


いつになるのかしら……
同人誌で先が楽しみお話をみせられてしまうと、
本当に困りますよね(^^ゞ。
いや、楽しみができるのはすごく嬉しいし、
贅沢な話、なのですけれどもね。
見事、絡めとられた一冊でございました。


『あとりえっ!』
の方は、某『トトリの……』『メルルの……』など、
『アトリエ』系ゲームの4コマ集で。
こちらは元のゲームも好きなので、
存分に楽しませて頂きました!
やっぱり、トトリ、メルルは可愛いよ……うん。

高舛ナヲキ先生『ジグソークーソー 空想地図研究会』1巻 幻冬舎 感想。

ジグソークーソー 空想地図研究会 (1) (バーズコミックス)

ジグソークーソー 空想地図研究会 (1) (バーズコミックス)

冬目景先生の新作が掲載!
ということでダウンロードしてみた『コミックバーズ』。
たとえKindle読み放題サービスで定額、とは言っても、
新しい作品との出会いがあるかも……ということで、
せめて各作品の最初のページくらいは確認を……と、
目次から辿ってみました。その中で引っかかったのが、
この『ジグソークーソー』なのでした。
描き下ろし出張掲載、とのことなので、
本当、偶然の出会いもいいところで。
おまけに、テーマは"暗渠"。
『東京自転車少女。』でも扱われていたこともあり、
興味深く読み進めることが出来。
んでもって、1巻が発売中、かつKindle版がある。
とくれば、読まない手はないですよね。


頭脳派、成績優秀、されど性格に難ありな杜子ダイチ。
主席入学した者がサークル新設の許可を取り仕切る伝統があるようで、
ダイチもその責務を果たしていたのですが、
持ち前の性格で厳しい結果を出し続け……。
そんな最中に現れた高身長、巨乳、地図好きな塔元チリエ。
衝撃の出会いと、無神経なスキンシップ? に押され、
地図の面白さとチリエにも惹かれていって……。


キャラクターも良いのですけれども、
何よりも本作品の特徴である地図読み? がとんでもなく面白く。
埋立地、河川、神社仏閣に地名などから読み解いていく様が
本当、気持ち良く。
ちょっと、地図観てみようかしら、と思わせる力に満ちていて。
「地図ってオモシロイんだよ」というのがギュギュッと詰まっていて。
こんな作品、久しぶりに出会った気がします。


お話としては、やはりダイチとチリエの関係が
今後どうなるのかが気になりますね。
それだけに、眼鏡姿でダイチをスルーしていったチリエが少々、
ひっかかる訳ですが……。


そいえば、北海道から東京に出てきて驚いたのは、
住宅街を散歩していたら普通に行き止まりに当たることで。
地元って、どこかしらには道は通じていて。
あったとしても、行き止まりは山に続く道だったりしまして。
でも、東京って個人のおうちがあって終了、的場面が多い印象で。
それこそ「昔から住んでいたから」なのだろうなぁ、
とは想像するのですけれども。
北海道はやっぱり、あとから計画的に街を作っているようなところ、
あるでしょうから行き止まりが少ないのかしら、なんて。


と……個人的な体験も刺激する、
ここ最近では新鮮な感覚に満ちた作品でありました。
ああー、これはどんどん先を読みたくなりますが、
1巻発売もここ数ヶ月の話なので、
次巻はまだまだ先っぽいのよねー。
悶々とした日々が続きそうです。ギギギ……。

九井諒子先生『ダンジョン飯』3巻 KADOKAWA / エンターブレイン 感想。

丸1年ぶりな九井諒子先生『ダンジョン飯』新刊!
待ってました~!


ということで、今回もKindle版購入でございます。


相変わらずな珍道中と面白い料理の数々。
ヒト型? のものを食すかどうか、の
気持ちの問題とか(笑)。
最初はモンスター食に抵抗感ありまくりだったエルフのマルシルが
徐々に変わってきた風なのが、
なんとも感慨深いというか、なんというか。
やたらとイカ推しだったのが意外(笑)。


過去のエピソードも描かれていたりで、
お話的な面白さも増し気味。
マルシルとファリンのエピソードは
なかなかに味わい深いものがありました。


以前の仲間との再会も、
ダンジョンに入る冒険者たちの周辺状況も伝わってきて面白く。
お金はやっぱり問題になりますよね……。


ライオスが腹痛に苦しんでみたり、
マルシルの負傷であったり、
ピンチもありつつも、ぼちぼち目的地? な終わり方でしたが。
果たして次巻ではどうなりますか。
ファリンは救えるのか? どんな料理に舌鼓を打つのか?
竜は美味いのか?
などなど、興味は尽きませんが、
この刊行ペースですと続きは1年後?
腰を据えて既刊読み直しつつ、ゆったり待ちますかね……。

冬目景先生『空電ノイズの姫君』第01話 感想(『コミックバーズ』2016年09月号 幻冬舎 所収)。

コミックバーズ 2016年 09 月号 [雑誌]

コミックバーズ 2016年 09 月号 [雑誌]

Kindleの読み放題に『コミックバーズ』が加わった、
とのことで「へぇ~」と眺めておりましたら、
ん? 表紙が冬目景先生ではありませんか。
んでもって、新連載?
これは読まねば! ということで早速DLしてみました。


……何気に連載で冬目景先生作品読むのって初めてかもなぁ。


冒頭から「最悪の女だった」ときて、
かなり惹かれます。
んでもって、黒髪の美少女、ですよ。
頁を捲れば、癖っ毛でギターを持った少女。
……音楽テーマなのかしらん?


件の「最悪の女」夜祈子とギター少女・磨音が軸になる作品の模様で。
磨音の父親はギター弾き、という珍しい職種。
家庭環境も若干、特殊っぽいですかね?
夜祈子の方も、ちらりと見えた日常の姿からするに、
なかなかに複雑なものを抱えていそうな。


わりと大人しい感じのある磨音と
アグレッシブ? な転校生・夜祈子の組み合わせで
どのような展開になっていくのか、
楽しみになる……そんな第1話でございました。
男の子からわりとちょっかい出されやすい夜祈子のようですが、
このあたりでひと悶着あるんですかねぇ。


ということで、次号も楽しみに待ってみたいと思います。

水上悟志先生『戦国妖狐』8巻 マッグガーデン 感想。

戦国妖狐 8 (BLADE COMICS)

戦国妖狐 8 (BLADE COMICS)

京へ向けて旅を続ける真介たちですが、
強敵に目をつけられてしまって……。
戦いを避ける千夜に対して
ちょっかいを出す黒龍のムド。
月湖にも興味がある模様で……というか、
千夜を引きずり出すため、なのでしょうかねー。


真介とたまの読者的には空白の時間も明らかになり。
山の神の所で修行していたのね……
たまは迅火を探していたようですけれども、
背が伸びた事情は不明のままで。
少々気になるところでございます。


京ではまた、厄介にまきこまれてしまって。
狂神に謎の五人組……
んー、これが第二部の重要な部分なのかしらん。
局地的にムドであったり、色々な敵対者というか、
ライバルが登場してお話は盛り上がるものの。


将軍さまは少々、変わり者っぽい雰囲気もありつつ、
さすがな風格で。
千夜も将軍さまの言葉で、
ちょっとは肩の荷が下りるのかしらね。


終盤には、
自らに宿す闇(かたわら)との対話を試みる千夜の姿が。
相手は闇なのですけれども、
どことなく、自分に向き合うような風もあり。
なかなかに興味深い場面に思えました。
ここから、千夜の成長に繋がると良いのですけれどね。


お話としては色々出揃い、面白さが加速してきた感じ。
五人組、狂神、将軍さまに、
イチイチちょっかいを出してくるムド、
迅火を探すたま……と、
一通り大事な材料は出てきたような。
読み始めるとついつい読みすぎてしまうのですが(笑)、
せっかくの良い作品なので、
じっくり楽しんでいければ、と思うのでありました。

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