感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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谷川史子先生『清々と』3巻-4巻 少年画報社 感想。

名門女子校に入学した田中清(さや)の学校生活を描いた
『清々と』もついに完結。
3巻、4巻は、より恋愛に寄った内容で。
ひとを想うきもち、心寄せられる気持ち。
色々な"好き"があって……。


清ちゃんが恋する中で成長していく様が
なんともあたたかさに満ちていて。
恋することはとても素敵なのだな、などと思ったのでした。
……中年になって思うことではないのかもですけれど(^^;)。


3巻は、本八幡先生への恋心への気づき、自覚、
清へ想いを寄せる男の子とのこと。
一直線、素直な清ちゃんですので、
先生とのことについて相談にのってくれる男の子は
"いい友達"になってしまうんですよね。
あとからその気持ちに気が付いて、
思いめぐらせ、その辛かったであろうことに
心痛めるのが、さすがは清ちゃんで。
そこが魅力なのですよね。


4巻は決算の巻。
先生への恋心、まわりの気持ち、大好きな友人たち。

"好き"という気持ちに
どうしてこんなに 色や 形があるんだろう
谷川史子先生『清々と』4巻 少年画報社 11頁

このセリフに、思わず、ほろりとさせられたのでした。
こういう素敵な言葉があるから、
谷川史子先生の作品はやめられないのよね……。


最終話は読んでいて涙が止まらず。
かなしい訳ではないのに泣けてしまうのですよね、
谷川先生の作品って。
なんとも感情を優しく揺らされて涙がこぼれる、そんな。


さいごの、スッと晴れやか、爽やかな感じはさすがで。
この作品に出会えて良かったな、
と、心から思いながら、読み終えることができました。


また、機会を見つけて読み返したいと思います。


谷川先生、連載おつかれさまでした。
新作、楽しみにお待ちしております。

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