感想温泉はてな亭

諸々、ふれたもの、こと、に関しての感想を記していきます。

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芦奈野ひとし先生『ヨコハマ買い出し紀行』14巻 講談社 感想。

ラスト、の14巻です。
マッキちゃんの成長と、周辺の変化。
アルファさんとマッキちゃんも仲良くなって。
タカヒロのもとへ、
マッキちゃんの背中を押してあげたのはアルファさん、か。


タカヒロ操縦の飛行機にマッキちゃんも乗ってやってくる場面が、
どうにも辛くて。
そう言ってはダメなのかもだけれど。
前にナイさん操縦でタカヒロが来たときには皆で迎えて手を振ったのに、
今回はアルファさんひとりなのよね。
時間がたつ、ということ……なのでしょうけれども。
ガソリンスタンドが姿を変えるのもね……。


人も減り、変わっていく周囲の中でも、
しっかりと周りを見、記憶して、
カフェ・アルファに変わらずに居るアルファさん。
ちょっとだけ、どうなのかなぁ? これで良いのかしら?
という微妙な違和感は残ったのですけれども、
ラストの場面をみると、
なんだかこれはこれで良いのかな、とも。
マッキちゃんとアルファさんの会話でも、
今後の話、あったような気もしますし。


わりと前半のお話では先々、人が減っていって、
という雰囲気もなく、ゆったり流れる時間が感じられたのですけれども、
静かに変化していく周囲に気づき始めての後半は、
どこかしら寂しさを感じつつ読みました。
アルファさんの生き方が救い、だったかなぁ。
なんとなく、故郷のありかた、というか、
自分とふるさとの今後を想像しながら……。


さくさくと読めますし、読み返しても味わい深く。
これからもたまに手にとってみようと思います。

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