中沢啓治先生『はだしのゲン わたしの遺書』朝日学生新聞社 感想。
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- 作者: 中沢啓治
- 出版社/メーカー: 朝日学生新聞社
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: 単行本
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- 作者: 中沢啓治
- 出版社/メーカー: 朝日学生新聞社
- 発売日: 2015/07/22
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ということで、チェックしてみました。
『はだしのゲン』に私が初めて出会ったのは、小学校低学年の頃。
歯医者の帰り。まだ麻酔で口のまわりが痺れている状態で母親に連れられ、
市民会館の大ホールへ。
アニメ版が上映されていて……。
- 発売日: 2015/03/13
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あまりに衝撃的だったため、途中で退席。
後年、学校の平和教育の時間に見直しましたけれども。
コミックスの方は、幼馴染の家に一通り揃っておりまして。
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そちらで、時間をかけて読ませてもらいました。
やっぱり最初は、ひたすらに怖い作品、ですから。
こわいことを受け入れて、消化して、
ゲンの活きていく力だったり、
周囲との絆だったりがようやく理解できるようになってくる、というか。
そんな思い出深い作品であるところの『はだしのゲン』。
作者である中沢啓治先生の自伝がこの一冊、です。
殆どのエピソードが『はだしのゲン』を彷彿とさせるもので。
ご自身の経験をぶつけた作品だったことがよくわかります。
また、厳しい時代を生き抜くこと、
被爆者として生活する際のまわりの視線、
つきまとう放射能の身体への影響なども語られておりまして。
原爆、核兵器というものについてはもちろんのこと、
自伝としても読み応え十分でありました。
どうやって、中沢啓治先生はじめ、
戦時中を生き抜いた方の記憶を受け継ぎ、残していくのか。
今後の課題であることは間違いないのだろうなぁ……と思ったりもしたのでした。
一応、NHKが戦争証言を集め、公開したりもしていますけれど。
Link:NHK 戦争証言アーカイブス
Link:特集 広島原爆 ~きのこ雲の下で何が起きていたのか~|NHK 戦争証言アーカイブス
こういう仕事って、NHKならではで。
色々と話題になっているNHKではありますが、
きちっと、民放にはできないコトをやってくれるなら、
応援したいですけどね……って、
『特集 広島原爆 ~きのこ雲の下で何が起きていたのか~』
はまだ観ていなかったのでチェックしよう……。
……と、話は逸れましたけれど、
Kindle Unlimitedでも読めますので、
興味のある方は『はだしのゲン わたしの遺書』、
是非お試しくださいませ。